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「通信制中学」記録映画 文化庁映画賞 優秀賞受賞


 

戦中戦後の混乱などで中学校を卒業していない人が学ぶ「通信制中学」を追った記録映画『まなぶ 通信制中学60年の空白を越えて』が、平成29年度文化庁映画賞(文化記録映画部門)優秀賞を受賞しました。

 

映画は中学校通信教育課程を置く東京都千代田区立神田一橋中学の約6年間の様子を追ったもの。監督の太田直子さんは、埼玉県立浦和商業高校の定時制課程を追った前作『月あかりの下で ある定時制高校の記憶』(2010)に続いて2度目の受賞となります。

 

10月25日に行われた贈呈式の様子(六本木ヒルズ)

 

神田一橋中学の通信教育課程では、自宅学習と合わせて、生徒は毎月2回、日曜日に面接指導(スクーリング)を受けるため登校します。撮影は2009年から2014年まで行われ、映画では授業の様子や個々の生徒たちの背景や現在の状況なども映し出されました。戦中の強制疎開で地元を離れ奉公に出た男性は、神田一橋中での授業を毎回レコーダーに録音し、レポートはすべて自分で製本。父親の戦死で国民学校高等科を中退せざるを得なかった女性は、同級生の楽しい姿を見た当時の悔しさを語っています。家族の介護を25年続け、自身も病気を抱えながら学んでいた女性は、6年をかけて卒業を果たしました。
登場する生徒の中には、卒業後、定時制高校へ進学し、学びを続ける人の姿も映し出されています。どの生徒からも「学びたい」という意志がはっきりと映像に映し出され、「学ぶことは楽しい」「気持ちが豊かになる」といった言葉は、まさに60年の空白を越えてたどりついた、学びの本質を考えさられるものばかり。

 

同作品は11月19日に東京都中野区の「なかのZERO」で記念上映を実施。上映後にはゲストトークも予定しています。

 

優秀賞を受賞した太田直子監督(写真中央)

 

上映会情報
映画『まなぶ 通信制中学60年の空白を越えて』
日時:2017年11月19日(日)
①10:00~ ②12:00~ ③14:30~
(②、③上映後にゲストトークあり)
場所:なかのZERO 視聴覚ホール(東京都中野区中野2-9-7)
料金:前売800円(当日1000円)
<お問い合わせ>
グループ現代 上映部 担当:橋本/上清水
Tel:03-3341-2863(株式会社グループ現代)月~金11時~18時
e-mail:gg@film-manabu.com