Top > 新着ニュース一覧 > 「通信制中学」記録映画 試写会

「通信制中学」記録映画 試写会


学ぶことの意味 映し出す

img_2475

 

戦中戦後の混乱などで中学校を卒業していない人が学ぶ通信制中学を追った記録映画『まなぶ 通信制中学60年の空白を越えて』の試写会が東京都千代田区の日比谷図書館で開かれました。舞台となったのは通信教育課程を置く東京都千代田区立神田一橋中学校。監督を務めたのは映像ディレクターの太田直子さん。

 

神田一橋中学の通信教育課程では、自宅学習と合わせて、生徒は毎月2回、日曜日に面接指導(スクーリング)を受けるため登校します。撮影は2009年から2014年まで行われ、映画では授業の様子や個々の生徒たちの背景や現在の状況なども映し出されました。戦中の強制疎開で地元を離れ奉公に出た男性は、神田一橋中での授業を毎回レコーダーに録音し、レポートはすべて自分で製本。父親の戦死で国民学校高等科を中退せざるを得なかった女性は、同級生の楽しい姿を見た当時の悔しさを語っています。家族の介護を25年続け、自身も病気を抱えながら学んでいた女性は、6年をかけて卒業を果たしました。登場する生徒の中には、卒業後、定時制高校へ進学し、学びを続ける人の姿も映し出されています。どの生徒からも「学びたい」という意志がはっきりと映像に映し出され、「学ぶことは楽しい」「気持ちが豊かになる」といった言葉は、まさに60年の空白を越えてたどりついた、学びの本質を考えさられるものばかり。

 

撮影・監督・語りを務めた太田直子さん

撮影・監督・語りを務めた太田直子さん

 

太田監督は「十分に教育を得られなかった人ほど、忙しい日常の中で勉強の必要性を知ることなく過ごしている。生徒の多くは入学して初めて学びの楽しさや大切さを感じています。大事なのは「学び」と出会うまでの過程や機会」だと話します。また、通信制中学の対象者は夜間中学の入学対象でもありますが、「毎日通う夜間中学ではハードルがあり、通信制だから学べるという生徒もいる。まだまだニーズはある」。現在、義務教育未修了者の教育機会確保を求める法案の審議が国会で進められる中、「一つの学びのあり方として、この映画を利用してもらえたら」と話しています。

 

試写会は11月18日(金)にも開催。また、来年3月25日(土)には東京都新宿区の「K’s cinema」でも上映されます。

 

今後の上映

  • 有料試写会

2016年11月18日(金) 19:00~

トークショー:太田直子監督、関本保孝さん(基礎教育保障学会 事務局長)、見城慶和さん(えんぴつの会)

場所:千代田区立日比谷図書館

料金:前売り/1,000円  当日/1,200円

 

  • ロードショー

2017年3月25日(土) 10:30~

場所:新宿K’s cinema

料金:前売り/1,000円  当日一般/1,800円

 

<問い合わせ>

株式会社グループ現代

TEL:03-3341-2863(担当:川井田/黒川/福原/上清水)