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【Interview】応援メッセージ:寺田御子さん


人付き合いが苦手だった女の子が
小中高、12年間のひきこもりを経て
アイドルになるまで

グラビアアイドル
寺田 御子 さん

寺田 御子さん

 グラビアやバラエティー番組で活躍すると同時に、12年という長期のひきこもり経験や潔癖症というエピソードを公表している寺田御子さん。「コミュニケーションを取るのがとても苦手だったし、初めての友だちができたのは短大生になってからでした」と過去を振り返りつつ、学校に通えなくなった子の気持ちに共感を寄せてくださいました。
 苦手だったことを一つひとつ乗り越えながら、過去を「個性」と捉えられるようになった現在までのお話を伺いました。

いじめを機に、小学校から不登校に
趣味の読書で時間を過ごしていた

 子供の頃から本を読むのが好きで、今でも一日一冊は読むようにしています。幼稚園からずっとそうでした。小中高と引きこもりで不登校だったから、1人でできる読書は唯一の趣味だったんです。
 幼稚園くらいから、相手の考えていることがわからないな、人とうまくコミュニケーションをとるのが苦手だなと感じていました。人から見ると突拍子もない行動をしてしまったり、失礼なことを言ってしまうこともあったんだと思います。小学校に入って間もなく、「ぶりっ子だ、八方美人だ」と女子からいじめを受けるようになりました。限界を感じて一度お休みしたのを機に、少し休んでは少し通学、というペースで休みがちになりました。
 両親は教育熱心なタイプでしたから、私に対して偏差値の高い高校や大学に進んでほしいという期待を持っていたと思います。でも、両親ともに無理に学校に戻そうとはせず、私の味方になってくれました。ありがたいなと思う反面、心配をかけている心苦しさも感じていました。
 たまに頑張って学校に行っても、一日中誰とも話さないので、声がうまく出ないんです。「消しゴムを貸して」と声をかけられたとしますよね。でも、返事をしようとすると声が裏返ったり、かすれたり・・・。恥ずかしくて、ますます内向的になってしまいました。

未来に希望を持てたきっかけは
いじめを乗り越えた人の体験談

 転機は、ひきこもっている中学生時代に、とあるモデルさんのブログを読んだことでした。過去にいじめを受けたことや、それについて今どう思っているかをブログで打ち明けていたんです。ギャル系の、すごく明るくてきれいで、人気のある方。周りのみんなに愛されているイメージを抱いていた彼女に、そんな過去があったということが、当時の私にとってはすごく衝撃的なことでした。
 私は不登校になったことで、「自分はもうだめだ」と思い込んでしまったんですよね。でも、人生はやり直しがきくし、どの時点でも巻き返せるということを、彼女は自分の経験を通して見せてくれた。モデルのお仕事にあこがれを持ったのもこの時でした。それが母の勧めで高校2年生のときに読者モデルのオーディションに挑戦することにつながっています。
 いざモデルのお仕事が始まると、仕事を通して人に認められることが、自分にとって救いになっていきました。最初は実家から近い名古屋で活動していましたが、もっと働きたいと思い、芸能関係のお仕事が多い東京に引っ越しました。

最初は「不登校だった」と言えなかった
でも、それが面白いと言ってくれる人もいた

 上京して、いろいろあって事務所を変わることになったんです。どうしようと考えたときに、自分の強みは何か、これから何がしたいのかがわからなくなってしまいました。
 外見を磨いた人はたくさんいます。その上で、何かしらの個性が求められます。何ができるんだろうと考えて、自分の説明書を作ったんです。自分の好きなこと、これまでやってきたことをどんどん書いていったんですね。その中に不登校だったり、潔癖症だったりという要素がありました。
 最初は、自分ではマイナスだと思っていたので人には言わなかったんです。でも「それ、面白いよ」と言ってくれる人もいて、初めてこれはこれで個性なんだなと気付かされました。
現在はお仕事に取り組みつつ、知り合った女の子に遊びに誘ってもらったり、学生時代経験できなかった青春を取り戻しているような気がしています。
 私は子どもの頃、思い切って学校を変えることができませんでした。転入先で、どういうふうに見られるかが怖かったし、不安だったから。でも、今同じように前に進めなくなっている子には、『自分が思っているほど、周りは人のことを気にしていない』と考えてみてほしいです。自分がすごく悩んでいる時間と同じくらい、相手も私のことを考えているだろうかと思うと、たぶんそんなには考えていないはず。もし人目が気になりすぎたら、強くそう思って、心を落ち着かせてみてください。

潔癖症のこと・・・

ずっと潔癖症で、握手会を開催するときも、すごく申し訳ないですけど手袋をはめさせてもらったりしています。(他のアイドルと同じようにできないことが)自分でも本当に申し訳ないし、嫌だなという気持ちがあって・・・。でも、まれにですけど、SNSを通し「私も潔癖症なんですが、寺田さんみたいな人もいて、普通に生活していることに勇気をもらいました」と言ってくださる方もいて、それは良かったなという気持ちがあります。


友だち作りのこと

おしゃべりが特別上手になる必要はないと思っています。お友達は他の作り方もあります。ゲームが好きな子同士だったら、そこから仲良くなれると思います。
私が人生で初めてできたお友達は、短大で出会った子で、お互いの親が先に仲良くなったのを機に話すようになった女の子でした。ふとしたきっかけで出会いはあります。新しい環境に出かけてみるのもいいと思います。


好きなこと

着物の着付けや、茶道、お琴を子どもの頃から続けています。最近は日本舞踊も始めました。好きなことの追求は楽しいです。
それから、文中でも触れましたが、読書が大好きです。本の紹介サイト『ホンシェルジュ』で、テーマに添った本を紹介する連載も始めました。 
『ホンシェルジュ』http://honcierge.jp/


てらだ・みこ
●1992年6月11日生まれの岐阜県出身。2014年に本格的にグラビアデビュー。清楚な顔立ちと、抜群のスタイルで人気を博す。バラエティ番組を中心に活躍するほか、女優業にも進出中。「家族全員が潔癖症」「小中高と不登校を経験」等、多彩なエピソードにも注目が集まる。幼少期からの豊富な読書経験から生み出される独特の言葉のチョイスでも注目を浴びている。
公式blog:http://ameblo.jp/miko-tedara/