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代々木高等学院 卒業式 先生・生徒・保護者が思いを込めて


こみ上げる思い、溢れ出る涙…。先生と生徒・保護者の強い絆が見える卒業式

卒業生代表の言葉の様子。「冨髙先生の優しさに「先生=人」だとわかった」と話してくれた(本文後半)

 

 

3月4日(土)代々木高等学院(東京都渋谷区千駄ヶ谷5-8−2)の卒業式が修養団SYDビルにて挙行されました。
代々木高等学院(来年度より代々木高校オルタナティブスクールコース)は「自分の意思と足で歩いていけるように」を学校の理念とし、生徒が主役であることを忘れずに、生徒自身が自己発見・自己表現・自己開発を追及できる環境を整備すことを目標としている学校です。生徒は先生のことを「先生」ではなく「スタッフ」として、あだ名やさん付けで呼んでいます。また多様なコースが設置されており、自分の興味・関心の湧く分野の勉強に取り組めます。

そんな「自由」な雰囲気が魅力の代々木高等学院ですが、卒業式では同校の温かさがにじみ出ていました。

会場は代々木高等学院のすぐお隣の修養団SYDビル。生徒たちは制服やスーツをいつもより少しフォーマルに着こなし、胸には赤いバラの飾りを挿していました。

卒業生入場の様子。一人ひとりしっかりとした足取りで入場しました

卒業生の入場が終わると、これまでの学校生活の映像が流されました。
課外学習や普段の何気ない生活が映し出され、式は前半から温かい雰囲気に包まれました。

学校生活の様子が音楽とともに流れました。一人ひとり懐かしい思い出に自然と笑顔が溢れます

 

エンディングでは音楽とともに、先生方のメッセージが流れました

次に行われた合田晃治校長の祝辞では、卒業生と担任の先生との強い絆が話されました。

合田校長は

「みんなこの日がとうとうやってきましたね。この代々木高等学院で過ごした日々、どんな日々だったでしょうか? おそらく今までの皆さんの人生でどこにもなかった時間だったでしょう。(担任の)冨髙先生との高校生活、楽しい思い出でいっぱいだったのではないでしょうか? 代々木高等学院に来て「先生」というイメージが根本から覆されたと思います。冨髙先生の言葉がときに心に刺さったこともあると思います。けれど少し時間が経って考えると、それが先生の大きな優しさから出てきたものだったということがわかります。冨髙先生は本当にフラットに皆さんに向き合ってきました。全身をかけて、みんなの心に明かりを灯す。そんな人だったと思います」と話しました。(文中一部省略)

合田校長の挨拶の様子

 

自分の意志と足で歩き、学園を巣立っていくことを祝し卒業を証明する

 

「自分の意志と足で歩き、学園を巣立っていくことを祝し卒業を証明する」との言葉と共に

また卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡され、その後それぞれスピーチの時間も設けられました。スピーチでは、各生徒一人ひとりがこれまでの学校生活の思い出、先生や保護者、友達への感謝の気持ちを話しました。

3年間の感謝の気持ちが溢れる

ある生徒は「みんな大好きです。本当にありがとうございました」と話し、またある生徒は「3年間、ここに来れない日もあったけれど、先生たちに感謝しています。生徒の一つ一つを見てくれました。そのときは本当に楽しかったし、みんなにも感謝しています。卒業しても遊んでください。先生たちも(また会うことを)よろしくお願いします」と涙声で話しました。また1年生の頃転校してきた生徒は「みんな優しく接してくれてありがとうございました。トミー(冨髙先生)にフルネームで読んでもらえるのも最後だと思うとすごくさみしいです。代々木では勉強よりもずっと大切なことを学びました」と話しました。

「この学校に通わせてくれてありがとう。来れて本当に良かった」と話す生徒も

卒業生のスピーチの後、代々木高等学校の一色真司校長の挨拶では代々木高等学院(代々木高校オルタナティブスクール)の多様性を認め合う環境について話し、また代々木の生徒たちが歌詞を担当し、今年完成した校歌についても触れました。

代々木高等学校 一色真司校長

 

また保護者OB会である「代々木倶楽部」の武澤次郎会長は生徒たちの「楽しかった」という言葉を受けて「大人になるとなかなか楽しいことを見つけられないのです。ですが仕事をしていて楽しいことをするというのは非常に役に立ちます。苦しい、辛いことをやっていても仕事はなかなかはかどりません。高校時代に「楽しいこと」を体験したというはきっとこれからの人生の役に立つと思います。そういうことをこの学校は教えてくれていると改めて思いました」と話しました。

代々木倶楽部  武澤次郎会長

 

記念品贈呈では、よよぎオリジナルのパーカーが送られました。写真は冨髙先生

 

卒業生代表の言葉「初めて先生を“人”だと感じた」愛情あふれる関わり合い

 

「卒業生代表の言葉」では、卒業生の石井田さんにより担任の冨髙先生とのエピソードや学校生活の思い出が話されました。また保護者代表の飯田さんもお祝いの言葉を述べました。その一部をご紹介します。

 

卒業生代表 石井田さんの言葉

卒業生代表の言葉の様子

代々木高校に入学するまで僕は違う高校に通っていました。
代々木に入って一番驚いたのは、これまでの学校と違い、校則がなく自由なところです。校則がないことで自分でやっていいことと悪いことを区別しなければいけませんでした。だから最初は大変だったけれど、最近では自分で判断して動けるようになったと思います。しばらくして先輩たちと話すようになりました。先輩たちはとても面倒見がよく、すぐに声をかけてくれ、学年をこえて仲良くなれるのが居心地が良かったです。代々木の先生たちは今までの学校と全く違っていました。(これまでは)いつも先生と生徒ははっきり分けられていました。プライベートな話をしたことは一度もありません。しかし代々木の先生たちは距離が近くて、先生というよりも一見友達のような感じでした。

担任のトミーには、多分僕が一番怒られたと思います。レポートの提出期限を守らなかった僕はトミーに電話越しに怒られました。人生の中で一番怒られたし、一番怖かったです。

「やらないのなら、もういいからさようなら」と言われたときは、とても悔しく、やってやろうと思い、寝ないで取り組みました。すべてのレポートを仕上げてトミーのところに持って行きました。するとトミーは僕を強く抱きしめてくれました。いつも学校の先生はロボットみたいだ、と思っていました。しかし先生=人だと思った瞬間でした。

保護者代表 飯田玲さんによるお祝いの言葉

保護者代表によるお祝いの言葉の様子

代々木に入学するときは、保護者の皆様もいろいろな思いをもって入学したことと思います。今日卒業を迎えるまで、この3年間皆さん、多くの経験を重ねてきたと思います。代々木高校ならではの経験もあったでしょう。その中で楽しいこと、嬉しいこといやなこともあったと思います。そのときどきに常に真剣に受け止めるように生徒一人ひとりと向き合ってくれた先生がいてくれたこと。これだけ一人ひとりの個性を認めて、向き合ってくれる先生がいるのがこの代々木高等学院です。卒業生の「この学校に出会えて良かった」という言葉。私もそう思います。この場を借りてあきらめず、見放さなさず、保護者として感謝の言葉を述べたいと思います。ありがとうございました。
今日、卒業式に来て卒業生の姿をみて、生徒たちが本当にこの学校が好きなんだなというのを感じました。こんなに生徒みんなが好きだと言ってくれる学校ってそんなにないだろうと思います。本当に素敵な高校だったのだろうと、子どもたちの言葉から感じました。

 

このクラスはひまわりクラスーー。先生たちからのお祝い歌

 

先生たちから「卒業を祝う歌」として、『ひまわりの約束』が歌われました。

 

また式の終盤では、先生たちから「卒業生を祝う歌」として、『ひまわりの約束』が歌われました。選曲は冨髙先生により、卒業生の皆さんの思い出の曲です。「このクラスはひまわりクラス」ということでした。

 

式の最後は、今年完成した「校歌」を卒業生、在校生で斉唱しました。この校歌は生徒たちが詩を作り、曲は小澤聖乃さんによるものです。2番を1年生、3番を2年生、4番を3年生が作詞しています。
YouTubeで聴くことができます↓
https://www.youtube.com/watch?v=s_9Or7a5d2c

 

手作りの校歌をみんなで歌いました

代々木高等学校 一色校長は「卒業式は卒業生を“送る会”です。生徒一人ひとりの思いを大事にできるような卒業式をしたいと思い、形式にとらわれず、こういった(一人ひとりに焦点があたるような)会を行っています」と話してくれました。

代々木高等学院の温かい校風が伝わって来るような卒業式でした。

ロビーには卒業生たちの写真と校歌が貼られていました

代々木高等学院はこんな学校

週5日通学できるサポート校。普通科には「基礎学習」「進学」「保育福祉」「クリエイティブ」「スポーツ」「芸能」の6つのコースが用意されています。自分の興味に合わせて自由に選択することができるので、いろいろなことにチャレンジし、体験することによって将来のやりたいことをしっかりつかみ取ることができます。高校生活を「社会に出るための予行演習の場」として位置づけており、先生のサポートを受けながら自分らしい進路を探せます。