高大連携による講座提携や着実な大学進学ができる
国士舘高校 通信制課程
総合学園としてのメリット、学習塾との提携も視野に

 大学の付属高校が通信制課程を開設するケースもある。大学の付属高校のメリットは、内部進学が可能になる、高大連携講座により大学教授などからの授業を受けることができる、大学の施設を活用することができる−などがある。
 大学付属の通信制高校として新しい取り組みを始めようとしているのが国士舘高校だ。国士舘大学の付属高校の国士舘高校は、全日・定時・通信の3課程がそろっている。国士舘は、大学(6学部)・大学院、高校、中学を持つ総合学園として教育内容、学習の仕組みともに広い対象を受け入れられるという特徴をもっている。
 私立高校で3課程がそろっている高校は、国士舘高校以外に例がない。通信制課程は、2000年度に開設された。国士舘高校のなかでは、一番新しい課程となっている。2005年度からは、関東地方や山梨県など広いエリアから生徒が入学することのできる広域制の通信制課程となった。学習塾との提携を視野に入れた同校の通信制課程としての新しい取り組みも始められている。
 国士舘高校の全日制は“新中高一貫教育システム”として、武道(柔道・剣道)を中心に、書道・道徳をリンクさせることで、バランスのとれた人材の育成をめざしている。
 定時制は、昼に始まる定時制で、始業は午後2時からとなっており、生徒は午前中を有効に活用できる。終業は午後6時30分なので、帰宅時間も遅すぎない。

通信制からも半数が内部進学で着実に大学へ

 国士舘高校通信制課程の2006年度の卒業生の進路をみると、約7割が大学や専門学校などへ進学を行っている。4年制大学への進学のうち、半数が国士舘大学への内部進学となっている。国士舘大学以外への進学は、国士舘大学に開設されていない芸術系や福祉系の学部などが中心となっている。
 国士舘高校通信制課程へ入学してくる生徒は、他の通信制課程同様に中学新卒の入学生と高校転・編入生となっている。通信制課程は、国士舘高校のなかで、一番新しい課程とはいえ、開設から7年を経たことで、生徒同士のつながりも深まっている。年間を通じてほぼ随時転入のできる通信制の学習の仕組みにより、在籍生が転・編入を希望する友達に同校の実情を伝え、その結果入学となるケースも増えている。
 学力的に見ると、上下に幅の広いのが通信制課程の一面の特徴だが、国士舘高校では基礎学力の不十分な生徒には、総合的な学習の時間などを通じて学力の養成を行っている。また、大学との講座連携により、大学の教授が高校生向けに講義する場合もある。これは、高校生にとっては、新鮮な体験にもなり、大学進学を目指すきっかけにもなっている。
 国士舘高校は、いま、次の展開としてWeb授業の本格的な活用を今年度中にスタートする。大学を抱える学園のもつ“教育資産”を積極的に活用し、高校生向けにより効果的な教育コンテンツを提供できるようになる。
 広いエリアから入学できる点と、Web学習の本格導入により、国士舘高校の生徒の日頃の学習拠点の必要性が高まっており、学習塾との提携の動きもこれから現実的なものになりそうだ。

 
Manavi
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