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屋久島おおぞら高校 リスタートしやすい環境づくり
単位制の仕組みをとっている通信制高校は、学校を辞めたり、転校したりする生徒を年度の途中から受け入れやすい。ただ、転編入生は、一旦入った高校を辞めたり、替わったりすることが“キズ”となって残ることが多い。通信制高校に転編入したものの、半年ぐらいはそんな負担から動き出せないままの生徒もいる。 屋久島おおぞら高校は、新しい通信制高校の一つだが、生徒や保護者からの支持を得て順調に生徒が増えている。中学からの新卒生と転編入生の割合は、4対6。転編入生の割合が高い。生徒数が年度初めに比べ、年度の終わりに増えているのが通信制高校の特長の一つであり、高校の良さを見る一つの指標となるなかでこの数値は評価できる。 転編入生を受け入れる屋久島おおぞら高校の基本姿勢は、「リスタートしやすい環境づくり」という。生徒に今から再び学び始めることが決して遅くないということを意識できる環境を教職員が一体となってつくりあげている。屋久島(鹿児島県)への集中スクーリングの一方、普段は最寄りのキャンパスに毎日通うタイプの屋久島おおぞら高校では、キャンパスでの日常的な教職員の取り組みが転編入生の“キズ”を埋めるクッションの役割を果たす。 屋久島おおぞら高校の転編入生への対応は、当たり前のことを必ず行うという点なのだという。同校には、現場からの声を積み上げてつくった「教務九則」という指導方針がある。内容は、「生徒の名前を呼んであいさつする」、「月に最低1度以上は保護者との連絡をとる」など、とりたてて目新しいものではない。ポイントは、その九則を全ての教職員がミッションステートメントとして必ず実行するということにある。 また、生徒への対応をより手厚くするために、学校としてのチームワークを重視している。「CCR」の言葉により、カウンセリング(状況を聞き取る)、カンファレンス(事実を認定する)、リファー(解決策をより経験の豊かな人任せるようにする)−生徒の状況に応じて独りよがりならないような対応を学校全体としてとるような仕組みとなっている。
2種類の連携校の長所を引き出す
通信制高校と他の教育機関との連携のパターンとしては、サポート校が代表的だが、もう一つ、技能連携校というものがある。技能連携校は、専門教育と高校普通教育を同時に学ぶことのできる学習施設で、都道府県教育委員会が指定する。 2006年度は、屋久島おおぞら高校関連の技能連携校が全国に七カ所誕生した。七カ所の指定は、2006年度では全国で一番多い。技能連携校は、教育委員会の審査を受け「その施設が高校教育の水準を確保するに十分」と認められた施設であることから、転編入生を送り出す側の高校の先生などには納得を得やすい面がある。技能連携校の指定にあたっては、同校も申請書類づくりのバックアップを行い、指定取得まで至っていることから、この面での一連の手続きには精通した。 技能連携校は、法令に基づく施設であるため、教員の配置、教育内容、保管する書類などが決められているため外部からの客観的な評価は得やすい面がある。一方のサポート校は、無認可校であるために学習施設としての基準はないが、それだけに自由度の高い柔軟な教育を行うことができる。 通信制高校の連携校としては、客観性という点では技能連携校、柔軟性という点ではサポート校に長所がみられることになる。このため、屋久島おおぞら高校では、両者の長所をより発揮できるような連携校づくりを進めていく。 〒891−4406 鹿児島県熊毛郡屋久町平内34−2 フリーダイヤル0120−43−8940 |
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