サポート校のサンライズ学園(榎本稔校長、東京都豊島区)が、1月17日(土)、同学園校舎4Fにおいて「卒業生・保護者と話せる学園説明会」を開催しました。はじめに、同校の北澤彰先生から、医療機関を母体とした、精神医療と教育が相互協力している通信制サポート校である同校の教育内容について説明が行われました。
次に、卒業生1名(平成20年9月卒)、在校生1名、在校生の保護者2名が説明会に訪れた保護者の前に出て語りました。卒業生は、サンライズ学園に入学するまでのいきさつや、入学後の変化、卒業後の進路などについて、また、在校生の保護者は、入学するまでのいきさつ、入学後の学園生活やお子さんの様子、保護者同士の関わり合いなどについて話しました。
その後の質疑応答では、来場者の質問に対し、卒業生自身、または在校生の保護者が当事者ならではの具体的な回答をしました。
<卒業生の話>平成20年9月卒
Aさん(23歳・男性)
「この学園に入学する前はひきこもりの状態が続いていました。このままでは良くないと支援団体に入っていたのですが、親が決めたところだったので自分で探そうと思って調べ、この学園を選び、入学しました。家からは遠かったのですが、医療機関とつながっているところが他にあまりなかったので、ここにしたのです。片道2時間かかり、最初は電車に乗るのも苦痛でした。でも、学園でいろいろな場所に行って体験することが楽しく、少しずつ慣れていきました。進路については、普段から作品を作ったりすることが好きで、先生から『手先が器用だから』と歯科技工士の専門学校を勧められて、自分でも興味がわいたので、この4月から通い始めます」
<在校生の話>
Bさん(20歳・男性)
「入学するまでは、いつもだるくて家でゲームばかりしていました。この学園に入学してからもすぐにはなじめなかったのですが、先輩が声をかけてくれてだんだん行けるようになっていきました。スクーリングのとき、みんなでカードゲームをしたことがきっかけで友達ができました。3月に卒業する予定で、卒業後は調理師専門学校に進むことになっています。調理に興味が出たのも、みんなで料理をして一緒に食べることが多かったからです。家ではやったことがなかったんですが、この学園での体験で料理の楽しさを知りました」
在校生の保護者の方からも体験談が語られました。
「自閉傾向がある息子の受け入れ先の学校が定まらず困っていましたが、この学園に入ることができて本当に良かったです。この学校は、一言で言うと、『生徒をひとりぼっちにさせない学校』です。前から入っていた子や先生が気軽に声をかけてくれる暖かい雰囲気のなか、すぐに溶け込むことができたようです。先日、幼稚園のときの同級生のお母さんにお会いしたら、『電車で、一人で通学している○○くんに会ったのよ。一人で電車に乗っていることにも驚いたけど、しっかりした様子に、あれが本当に○○くん!?って、びっくりした』と驚かれました」
「本人だけじゃなく、別の学校に通っている他の兄弟の相談にまで乗ってもらっていて、本当の意味で家族全員を支えてもらっています。先生に聞いてもらうとすっとして気持ちがラクになります。母が楽になると子どもにも伝わって、家庭の雰囲気もよくなりました」
同学園の北澤先生は、「医療機関が作った学校なので、不登校のほか、LD、ADHD、広汎性発達障害などの生徒についても受け入れています。一人ひとりの個性や力を見いだし、ふさわしい進路を見つけ、責任を持って送り出します。これまで入学した子は50名を超え、90%以上の子が進級、卒業、そして希望の進路へと進んでいます」と呼びかけました。
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