教務主任 鍋田貞治さん/広報室室長 松本剛直さん
ISJ President Hiro' 高橋さん
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| 左から鍋田さん、松本さん、高橋さん |
サーフィンを通して学ぶことの意味やその魅力について、先生方にお話を伺いました。
サーフィンを学ぶのではなく、サーフィンを通して学ぶ
鍋田 日本サーフアカデミー高等部は、「笑顔と自然の生涯学習」を理念としています。ただサーフィンを学ぶのではなく、サーフィンを通して自然のなかでいろいろなことを学びながら、高校3年間を新しく次に向かうステップのための土台づくりとしてもらいたいと思っています。今までサーフィンをやったことがない方でも、ここでサーフィンと初めて出会い、好きになって、そのなかで新しい目標を見つけていただきたいと考えています。
高橋 まったく経験のない方は、「いきなり海に入るのは危険なのでは」と思うかもしれません。本校では、ISA(International Surfing Association:世界サーフィン連盟)の免許を取得した、初心者用プログラムに対応できるコーチが担当しますので、初心者の方でも安心して取り組めます。
大切なことは技術ではなく自分自身が楽しむこと
鍋田 サーフィンの一番の魅力は、自然を肌で感じることができるということです。自然を相手にして、自分の都合ですべてができるわけではないということを学び、同じ海を相手にする仲間同士でサーフィンを楽しむということを考えるようになれば、それは一般の社会のなかでの適応力にもつながるものだと考えています。
高橋 サーフィンの世界では「ベストサーファー」という考え方があります。「その日のベストサーファーは誰だ?」といったときには、一番うまい人ではなくその日一番楽しんだ人のことを指すんです。ボードの上に立つことができない人でも、その日のベストサーファーになることができる、それがサーフィンの魅力でもあります。
技術やレベルは関係ありません。自分がいかに海と一体となって楽しむことができるのかが一番大切ですし、サーフィンを通してそういった楽しさを伝えていくことが私たちの役割だと思っています。
松本 サーフィンを学ぶとかテクニックを身につけるとか、難しいことは考えなくてもいいと思っています。海を見ているだけでも、人は笑顔になれます。海はそういう力を持っていると思うのです。癒されるし、心が開放される。海岸線を歩くだけ、石やビーチコインを拾うだけでもそこに楽しさが生まれますし、それが大切なのではないでしょうか。
毎日変わる波や海の色を見ながら、「なぜだろう?」と考えることで、より自然を知り、その自然のなかで生きているということを改めて実感するはずですし、そこから何かが変わるきっかけやヒントを得ることができるのではないかと思っています。「何かを得よう」とするのではなく、海から自然にヒントをいただけるということなのだと思います。
海が自分の居場所になるから最初の一歩が踏み出せる
松本 サーフィンの魅力にとりつかれて海に通うようになり、いつのまにか海が居場所になっている。「居場所がある」と思えることが子どもたちにとっては何よりも大切だったのだと思っています。本校でも、生徒たちの居場所は教室ではなく海だと考えていますし、「この海が自分の居場所なんだ」と思ってもらえれば、不登校などで外に出て来られない子どもも、自然と海に足が向くようになるのではないでしょうか。
鍋田 私自身、海が居場所になっています。先ほどの「ベストサーファー」の話ではないですが、サーフィンは始める年齢も関係なく、一生自分で楽しんでいくことができるスポーツです。居場所である海にボード抱えて行って、波があれば乗るし、なかったら浜辺を歩くだけでもいい。それだけで安心できますし、海ってそれだけ大きくて、魅力的なものです。
「全国フリースクールガイド2010〜2011 小中高・不登校生の居場所探し」より加筆





