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「気になりますね!通信制高校」
最新!2023通信制高校の学費①
2023年度公立・私立通信制高校の学費

 2023年6月1日
 

◇◇最新!2023通信制高校の学費(3回連載)
第1回 2023年度公立・私立通信制高校の学費

◎通信制高校学費は“公立一律”“私立多様”

通信制高校の学費がどうなっているのかー。これは皆さん、気になるのではないでしょうか?
そこで3回にわたって、学びリンクが調べた公立通信制高校49校、私立通信制高校180校・287コースのデータをもとに2023年度の最新学費情報をご説明します。

通信制高校には公立校と私立校がありますが、まずこの両者の学費を見てもらいます。


上の表で「単位料による学費」としているのは、単位料ではない学費もあるからです。この後ご説明しますが、私立通信制高校には「定額制」による学費を設けいてる学校が多くあります。一方、公立校はほとんどが単位料による学費となっています。

単位料による学費を公私別で見ると、そもそも金額がかなり違います。平均額は、公立校は1単位300円、私立校は1単位9,960円です。さらに1校1校を見ると、公立校では1単位100円から500円まで幅があります。私立校は1単位6,000円から15,000円まで幅があります。

学費の構造を見ると、公立校はシンプルです。しかも同じ都道府県内にある公立校の学費の金額は同じです。例えば、東京都には3校の公立通信制高校がありますが、3校とも「入学金500円、1単位授業料350円」となっています。
この背景には、公立校はその自治体エリアの人(一般的に在住・在勤者)、言葉を換えて言うとその自治体に税金を納めている人しか入学できないので、税金で作られている校舎などへの費用負担はすでに済んでいる。そのため「施設設備費」などはないということになります。

公立通信制高校を選ぶ場合、学費については入学できるエリアのどの高校を選んだとしても学費は“一律”となります。

◎私立通信制高校の学費は“多様”

学びリンクが開催している通信制高校合同相談会などで私立通信制高校選びをしてくださった方からは、その後日談としてこんな言葉を聞きます。

「通信制で学費が安くて助かりました」
「学費は高かったけど、充実した高校生活が送れました」

同じ通信制高校なのに、学費は「真逆?」と思われる方もいらっしゃると思います。
さらに言うと、同一校を選んでいるのにこういう言葉が聞かれる場合もあります。
実情は、“真逆”というより“多様”というものになるかと思います。同一校でも多様な学費が選べるようになっています。

私立通信制高校には、単位料による学費ともう一つ「定額制による学費」があると先に説明しました。両者の比率は、6対4ぐらいの割合で単位料による学費の構成が多くなっています。
1校のなかに“単位料”“定額制”の両方の学費のあるところも珍しくありません。

まず定額制による学費を見てもらいましょう。


定額制による学費は、「通学日数」「学ぶ内容」の2つのオプションが単位制による学費の内容に加えて選択できる学費と言えるでしょう。
単位料による学費は、通信制高校卒業に必要なレポート、スクーリング、テストにかかる費用を満たすものですから、高校卒業のためにはこれで完結しています。

上の表でわかるのは「通学日数」になりますが、通信制高校卒業に必要な登校日数は年間20日程度(25単位程度を履修した場合)とされますから、定額制学費は、「通学日数」オプションを選んだ状態です。

「通学日数」オプションを選ぶと、それに応じて「学ぶ内容」オプションも選ぶことになります。一般的には、高校卒業に必要な科目履修より“課外”の専門科目などを学ぶ場合が多くなります。
コース名が付けられている場合も一般的です。学びリンクの通信制高校合同相談会では会場ごとに参加校のコースを「学校検索表」として一覧化しています。

その学校検索表を見ると、人気のeスポーツコース、従来からあるマンガ・アニメ、声優、ダンス、音楽、ファッション、ペット、プログラミング、保育、調理など多彩になっています。

定額制による授業料の場合は、どんな高校生活を送りたいかをじっくりと考えて「通学日数」「学ぶ内容」オプションを選んでもらうとよい結果につながると思います。


今回は、「2023年度公立・私立通信制高校の学費」についてご説明しました。いかがだったでしょうか?

次回は、「国の就学支援金と自治体独自の“上乗せ支援”」についてご説明します。
よろしくお願いします。