【学びリンク公式SNS】
フォロー/登録よろしくお願いします!

X(旧Twitter)  Instagram  Facebook  YouTube  LINE 

「気になりますね!通信制高校」
『通信制を選んでどうだったの?』(体験談を聴く会から)④
転入学のこと(チャレンジで一石二鳥)【在校生体験談】

 2024年2月16日
 

◇◇『通信制を選んでどうだったの?』(体験談を聴く会から)(5回連載)
第4回 転入学のこと(チャレンジで一石二鳥)【在校生体験談】

通信制高校へ転入学してくる生徒は年度間に約3万人以上となっています。
通信制高校は、単位制によりそれまでの履修単位数が引き継げる場合がほとんどなので無駄がありません。例えば、これから見ていただく転入生の場合、1年生で修得した単位(30単位)をベースに2年生からの2年間で44単位以上を修得すればよいので余裕のある時間を使って様々なチャレンジもできます。

第4回 転入学のこと(チャレンジで一石二鳥)【在校生体験談】

(体験談)
通信制高校
在校生 YMさん


◎高2で転入学、自分の挑戦のあと押しに期待【在校生体験談】

2年生に上がったと同時に通信制高校に転入学しました。転入学した学校は、自分の挑戦したいことに力を貸してくれると思いました。見学に行った時に、先生たちの雰囲気もよくて、学校全体がアットホームな感じ。しかも和気あいあいとしていて楽しそうに見えました。

部活に挑戦したり、生徒会をやったりしてみたいと思っていました。大学にも行きたいので、勉強にも力を入れて大学進学に向けて受験勉強できるようにがんばりたいと思っています。

実際に今実現したことが一つあります。軽音がやりたくて、軽音同好会というのをつくりたいと先生たちに相談したところ、それだったら人を集めてみんなでつくってみたらどうかと言ってもらえました。私から行動を起こせば力を貸してくれると、とても実感しました。
今はギターとベースの子もいて、一人ひとりが個人練習をして、ちょっと音を合わせようかみたいな感じで集まっています。私はドラムです。ドラムは中学校のころからやってきました。少しずつ人が増えてきて、みんなで演奏しています。

次の計画は、生徒会に挑戦しようと思っています。生徒会に立候補しようと思っています。いろいろなことに挑戦する目的は、大学進学のためです。

一番はそこにあるんですけど、でもそれだけじゃなくて、普通に学校の仲間とこの学校を一緒によくしていきたいなとも思っています。この学校のアットホームな感じが私はすごく好きなので、それをもっとよりよく、これから新しく入ってくる新入生の子たちがとても安心して学校生活が送れるような感じに、学校をもっとつくり上げていきたいと思っています。

大学進学は推薦で行きたいと考えていて、そのためには何か活動をたくさんしておいたほうが進学には有利になると考えています。同時にそれが自分の高校生活を充実させるものになるとも考えています。

私の学校は全国に校舎があるので、難関大学を目指している生徒のいる校舎とインターネット中継でつながっていて、ネットによる一斉授業も行っています。
私は、その授業では物理を受講しています。学力が伸びたかどうかははっきりとは言えませんが、中継なので画面越しで見ている感じではありますが、ちゃんと先生に質問もできます。ここがわかりませんと言えば、先生も画面越しではありますが、答えてくれます。

◎チャレンジすることが大学推薦入試につながる【解説】

アットホームな小規模校ならではの高校生活を送っている体験談です。高校在学中にチャレンジしようとすることを、大学推薦入試のプレゼンに結びつけようという一石二鳥な感覚が今風でしょうか。
現状の大学入試は、いわゆる一般入試と推薦入試が半々となっています。一般選抜、総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜の3つで見ると、2022年度でそれぞれ49.7%、19.3%、31.0%の比率になっています(「大学入学者選抜の実態の把握および分析等に関する調査研究」文部科学省)。
このうち総合型選抜・AO入試は、2000年度の1.4%の比率から16年度8.9%、20年度13.4%と急速に拡大してきました。

今や推薦、総合型選抜は、大学進学の大きな流れとなっています。大学推薦入試のエントリーや面接などでも評価されそうなことを思い切ってやってみるというのは、この生徒の言うように高校生活をより充実したものにしてくれます。

通信制高校の場合は、レポートについてもしっかりしたものを日常的に提出していけば評定が上がり、同じように推薦入試に効果を上げます。いいかげんなレポートを出せば、再提出を求められる場合もありますが、しっかりしたものを提出できれば自分の学力も上がり、大学入試にも効果ありという、こちらでも一石二鳥が実現できます。


今回は、『転入学のこと(チャレンジで一石二鳥)』についてご説明しました。いかがだったでしょうか?

次回は『働くということ』についてご説明します。