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通信制コンシェルジュ「進路相談日記」82
毎日通学してコースも受講したいのですが、学費が不安です…

 2024年2月16日

 

-こんなご相談を受けました-

▶毎日通学してコースも受講したいのですが、学費が不安です…
①中学3年生の女子生徒のお母さま
②相談場面:合同相談会(兵庫・三宮)にて相談
③進路選び経過:大学受験に専念したいため、効率よく勉強できる通信制高校を希望。主に大学合格実績の高い通信制高校を希望しているが、相談した学校はコース費用などが高く、学費に不安が残る。費用が安くすみ、受験対応してくれる学校はないか。

▶相談内容詳細
※以下、ご相談者様を「相」、コンシェルジュを「コ」と表記
相:いろんな学校生活も楽しみたいので全日制高校のように毎日通える通信制高校を探しています。もともと勉強も好きなので、国立大学などの難関大に進学したいと思っているのですが、受験コースのある学校はどこも費用が高くて…。

コ:やりたいことや目標がはっきりしているのは素晴らしいことですね。ただ、費用面でお困りなのですね。

相:はい、最初は授業料が安いと思ってお話を聞いたんですが、毎日通ったり、受験対策などを考えると、どんどん費用も高くなっていきました。

コ:そうですか。基本の授業料は単位修得のための最低限の学費になっているので、使い方によって費用が高くなることは確かにありますね。ただ、これにもいろんな考え方があると思います。たとえば、進学後、学習塾の利用などは考えていますか?

相:はい、必要に応じて通わせようかと思っていました。

コ:全日制高校で進学校に通われている生徒さんでも、多くは夕方から学習塾に通われていますよね。ただ、通信制高校の場合は、自由な時間が全日制高校に比べて大幅にあるので、その時間に受験勉強ができるというメリットがあります。予備校に支払う費用を、通信制高校の受験コースに充てるという考え方もできますね。

相:なるほど、通信制高校の受験コースが学習塾だと考えればいいのですね。

コ:はい、そうですね! そんなふうに、学校以外のいろんな費用と合わせてトータルで考えてみるのも良いかもしれませんよ。それから、もう一つ、選択肢としてご紹介したいのが高等専修学校です。

相:え、高等専修学校ですか?

コ:はい、高等専修学校はいわゆる「専門学校」の分野になるのですが、最近は大学受験に強い高等専修学校も出てきています。専修学校は全日制の学校になるので、学費設定も全日制と同じになります。つまり、コース費用など追加で必要となる費用がなく、最初からすべてのカリキュラムが含まれた学費になっています。

相:でも、それだと全日制高校と同じになりませんか?

コ:高等専修学校は全日制高校に比べて柔軟にカリキュラムがつくられているので、より生徒さんのやりたいことに特化した勉強ができる点では大きな違いがあります。ただ、費用設定は同じになるので、そこは利点ですね。
もし就学支援金の対象世帯であれば、週5日のカリキュラムすべてが補助対象になってきます。通信制高校のコースなどはオプション費用になっていることが多いので、その場合は支援金の対象にはなりません。


相:なるほど、それは知らなかったです!それでは高等専修学校も含めて、あらためて学校を探してみようと思います。



▶お答えした学校選びのヒント
通信制高校の学費については、上記のような相談をよく受けることがあります。

通信制高校は多様な学び方や通い方ができることが大きなメリットですが、その分、学費も利用の仕方によって変わってくるので、複雑になってしまうことがあります。基本の授業料が安くても、その他の通学費用やコース費用が追加され、結果的に高くなるというケースもあります。

上記でご紹介した通り、費用については、いろんな視点から考えられるのも良いかもしれません。たとえば、大学受験のために学習塾を利用するのであれば、通信制高校の中で開講されている大学受験コースを利用しても同じではないか、といった視点です。通信制高校の中には学習塾が母体となって運営していたり、学習塾と連携して受験対策などを行っている学校もあります。こうした学校は、学習塾レベルの指導ができるので、結果的に学習塾に通っているのと変わりません。そのうえ、時間も有効活用できるので、しっかり休息できたり、ほかにやりたいことなどにも取り組めます。

もう一つが、高等専修学校という選択肢です。高等専修学校はいわゆる専門学校のジャンルになりますが、最近は大学受験に強い学校も出てきています。学費設定は全日制と同じになるので、あらかじめ決められた学費で、あとから追加で学費が必要になることがありません。就学支援金もすべての授業が補助対象になるので大きなメリットがあります。

また、上記ではご説明しませんでしたが、通信制高校の中にも、最近は通学コース等を含めた定額制で授業料を設定している学校もあります。通信制高校の就学支援金は通常1単位当たりの授業料に対して支給されますが、定額制の学校の場合は年額の学費として支給されます(世帯年収約590万円未満の家庭:年額297,000円/世帯年収590万以上910万円未満の家庭:年額118,800円)。

このように、通信制高校の学費は様々な面から見ていくことができます。一つの学校の情報だけですべてを判断せず、ぜひ、いろんな学校の情報を知ってもらえたらと思います。


・・・いかがでしたか? 同じような状況のご相談、最近増えています。
進路選択の際に、参考にしてみてください(^-^)

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