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通信制高校に関する用語解説

ひきこもりと不登校

用語:ひきこもり、不登校

 

●ひきこもりを解消できた人は約172万人

 

ひきこもり状態の人を約54万人と推計した内閣府の調査では、過去にひきこもり経験した人がその後、ひきこもりを解消した動向がわかります。その人数は、158人でした。

 

この調査の推計方法に従えば、2015年時点の15歳〜39歳の人のうち約172万人が過去にひきこもりの状態を経験し、それを解消したことになります。

 

この人数も膨大なものですが、それだけの人たちがひきこもり状態を解消できたのです。その人たちがひきこもりになったきっかけも不登校でした。過去にひきこもりになった年齢は、14歳以下が15%、15歳〜19歳が35%で半数が高校生以下ぐらいの年齢となります。

 

ひきこもり状態だった期間は、6カ月から1年が39%、1年から3年が29%となっています。つまり約7割の人が20歳ぐらいまでにひきこもり状態を解消していることになります。

 

ひきこもり状態解消に役だったこととしてコメントが寄せられています。入学・進学・卒業という点では、「フリースクールに行ったこと」(女性、15〜19歳)、「このままではいけないと思い、自分で勉強をして学校で資格を取って、就職しようと思ったから。学校を卒業できたのが、一番の自信になりました」(男性、20〜24歳)などが寄せられています。

 

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●高校進学はひきこもり転換のチャンスです

 

中3で不登校になっている生徒の小学校からの欠席状況の推移を見ると、小学校から中1になる段階で欠席が増えています。

 

いわゆる中1ギャップと呼ばれる状況ですが、中2になるとこの欠席状況がかなり固定化した様子があります。中3では、9割が「ほとんど休んだ」「かなり休んだ」という状態になっています。学校を休み始めた時期から不登校が長期化するまで一定の時間の経過が見られますが、欠席状態が長期化するとそこから転換するのが難しい面があります。

 

不登校も長期化すれば、ひきこもり状態となります。高校進学は、あまり無理をせずに不登校・ひきこもり状態から転換できるチャンスです。不登校・ひきこもり状態自体は病気ではありませんが、背景に病気などを抱え、その二次状態という場合もあります。

 

その状態は千差万別ですが、その解消への見立ては他者との有意義な接点(相談や診断など)にあるのではないでしょうか。そのため解消へのプロセスも他者を受け入れることから始めることが効果的だと思います。

 

外へ動き出すきっかけとして学校選びならソフトに始められます。通信制高校などでは、訪問支援(アウトリーチ)を行っている学校もあります。

不登校のきっかけは、いじめなど他者から傷つけられた場合も多いのですが、それを癒やせるのも他者からの支援や評価です。ひきこもり状態は傷つけられた記憶だけが鮮明になりがちです。

 

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