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ー高橋さんも目標に向かう中で、「自分には無理だ」と、悩むことはあるのですか?

「自分って、なんでこんなにできないんだろう」と、悔しくなることはたくさんあります。けれど、そこで諦めて何か生まれるかというと、何も生まれない。むしろそんなふうに悩む時間がもったいない。落ち込んだとき、自分にそう言い聞かせています。もちろん、悩みごとは時間が経てば解決する場合もあるけれど、立ち止まりながらも「1ミリずつでも進んでいこう」、その気持ちがとても大切だと思います。


ー自分の夢や、やりたいことがわからない。そんな人たちも多いです

「これをしたら夢が見つかる」って正直言って無いんです。でも私の場合、母や友達から歌を褒められたことがきっかけで、今の道が拓けた。結局、自分のやりたいことを探し当てれた人って誰かと出会い、影響され、何かしらの言葉を得て、火がつけられたんだと思うんです。だからこそ、そうした環境に自分を置くことは大事だと思います。この本でも、声優になりたい、それならここの高校だよとアドバイスがあるように。何か一歩踏み出さないと、自分の世界は広がらない。

私はたまたまAKB48に入ったことで自分の世界が広がって、たくさんの経験をさせてもらいました。だから、もし今いる場所が自分の居場所ではないと思っている人は、その環境だけにとらわれる必要はないと思うんです。だからやりたいことはやった方がいいよって言ってあげたいです。その先に、新しい出会いや自分が待っているから。

私は「いじめをノックアウト」という番組の企画で、いじめや辛いことを乗り越えた視聴者の皆さんのお便りを元に「あの空」という曲を作詞したのですが、最後に「君は、ひとりじゃない」というメッセージを込めました。自分の周りを見渡せば、家族や友達、先生、あなたの可能性を広げてくれる人はたくさんいるんだよと言いたかったんです。私も周りの誰かに影響を受けて、火をつけてもらった一人なので。


ー誰かに影響される、または自分の興味の先に、どんな出会いがありましたか?

一緒に成長できる仲間ができました。自分のためだけに頑張るって、とても難しいじゃないですか。自分に厳しくあれと。でも仲間がいたら、あの子も頑張っているからと元気をもらえたり、上手くできたときに一緒に喜べたりしますよね。だけど、そこで誰かと自分を比べてしまうのは、ちょっと違うと思うんです。

誰かと競いあって「私が前だ、後ろだ」とやっていると苦しくなってくるし、何のためにやっているんだろうって。そうじゃなくて、皆それぞれ1本の道を走っているのだから、隣の仲間の道を走っても仕方がない。そこは一個人として、自分は自分、あの人は凄いな、あの人には負けないでおこう、頑張るぞ、くらいに思った方がいいと思います。一緒に高め合えるような仲間の存在は素晴らしいことです。でも自分と友達が持っているものって同じじゃないし、比べても意味がない。あの人は凄い、でも、あの人にない私だからできる役目や得意なことがあるはず。そう思うようになってから、私は自分の道で、得意なことを伸ばそうと思うようになりました。だから皆さんも、誰かと比べずに自分のやりたい道を進んでほしいですね。