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東朋高等専修学校
2023年04月08日
教員が歌と演奏で歓迎の入学式(大阪府・高等専修学校)
東朋高等専修学校(大阪市天王寺区・高等専修学校・技能連携校)は4月7日、大阪市内で令和5年度入学式を挙行しました。158名の新入生が太田功二校長より入学許可を与えられたほか、普通科、総合教育学科(高卒資格コース)の生徒については、技能連携を行う東朋学園高等学校(大阪市・通信制高校)の入学許可も与えられました。
祝辞を述べた太田功二校長は、「本校の教育は、社会で生きていく力、自立する力を身につけること」と話し、「先生方は、知識よりも実際に社会で役に立つ知恵を教えてくれます。失敗を恐れるあまり挑戦しないのでは前向きに生きていけません。安全に転ばないよう導くよりも、転んだ時にどうしたら自分で立ち上がれるのか、その再生能力を身につけることが大切です」と教育方針を伝えました。
また、太田校長は自身が日頃から大切にしている言葉として、高杉晋作が書き残した上の句に女流歌人・野村望東尼が下の句を付け加えた「面白き事もなき世を面白く すみなすものは心なりけり」という歌、さらに作家・井上靖の「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」という言葉を紹介。
「この2つの言葉に共通するのは、困難な状況にあっても、未来を信じて、自分の力を信じて前向きにいこうというメッセージです。今の日本は様々な問題が山積みですが、これまで多くの人が困難な課題を克服してきたように、みなさんも家族や社会、学校の中で自分の役割を十分に果たしてくれることを心から願っています」とメッセージを送りました。
同校は不登校や発達障害、元気な子から大人しい子まで多様な生徒が共に学び合う独自のインクルーシブ教育を実践しています。多彩なコースや体験授業、豊富なイベントが魅力で、様々な学校生活を通して「やりたいこと」「できること」を探していける学校です。また、高等専修学校の学習と合わせて、普通科、総合教育学科(高卒資格コース)の生徒は、通信制高校の学習も行っていきます。
それぞれが多様な目的や関心を持ち、共生しながらも各々の個性を伸ばしていける環境整備と合理的配慮の中で、自ら考え、行動できる力を育む機会がたくさん用意されています。太田校長の祝辞は、そうした環境で新たな学校生活を送る新入生に向けられたメッセージとなりました。
式後、3名の教員から新入生に向けた「お祝いの演奏」が贈られました。演奏されたのは、歌とピアノ、サックスによる「Jupiter」。歌詞の中に出てくる「私たちは誰もひとりじゃない」「いつまでも歌うわ あなたのために」というメッセージが、先生たちの愛情の深さと、これからの生徒たちとの関係性を映し出しいるようでした。