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新着情報

札幌静修高等学校

2023年09月14日

畑で感じたことを探究し多角的な視点を身につける(北海道・通信制高校)

9月11日(月)、札幌静修高校 大阪学習等支援施設(大阪市中央区)に取材で伺いました。前回は、福岡学習等支援施設(福岡市博多区)アグリコースの実習を取材。今回は、各地の学習等支援施設を統括されている湯浅友喜さんに、同校のアグリコースならではの農の学びについて伺いました。

 

 

アグリコースでは、週1回行われる実習で自分たちの手で畑を耕し、食物を育て、食べる「自産自消」を実践し、農業における社会課題や生物多様性などについて学びを深めていきます。カリキュラムは、全国で120ヶ所以上体験農園を運営している株式会社マイファームが監修しており、農業に精通しているスタッフから直接教わることができます。

 

湯浅さんによると、「農業を学びたい」「自然が好き」という生徒の進路先でもある農業高校と同校のアグリコースでは、学び方に違いがあるといいます。

農業高校では、学習指導要領に沿ってカリキュラムが組まれるため、教科書をベースに授業が進みます。一般的な栽培の仕方や管理方法、それに伴う収穫量などについて教わることができます。

一方で、同校のアグリコースでの学びは、まず畑に飛び込み、何でもいいから感じてみることから始まります。そこで感じた興味関心をもとに、「こんな見方があるよね」「私はこう思ったけれど、あなたはどう思う?」など仲間と植物と対話しながら、植物が求めていることを探究していきます。湯浅さんは、「一人ひとり、畑で過ごしてもらう中で自然と湧き上がってきたものを大事にしながら成長してほしいです。自分のペースでどんな形でもいい。農と関わっていく方法を探ってほしいと思います」と述べました。

 

また、植物の多様な育て方も学べます。大阪学習等支援施設の実習先は、株式会社マイファームが社会人向けに農業教育を行っているアグリイノベーション大学校の農園と、同社が運営している体験農園の一角の2つあります。アグリイノベーション大学校の農園ではプロの管理方法を学び、体験農園の一角では自ら手を動かして考えて育てる方法をみいだしていきます。省力的によりたくさんよいものを収穫できる育て方だけでなく、あえて別の種類の植物を一緒に育て、土の変化や生き物の違いなど、畑で起こったことを教材として学びます。

湯浅さんは「実習では農業を学ぶだけではなく、生物多様性のある畑でいろんな生き物と関わりながら、自然と人間と農とのつながりを意識して、いろんな視点を身につけてもらいたいです。その中で、今まで見えなかったことが見えてきたり、これまでの経験と組み合わせて新しいものを生み出したりと、豊かな発想と心を育む場所になってほしい」と語りました。また、「実習先で、長年農業をしてきた地域の方々や今後本格的に農業を志したい大人と交われる環境もアグリコースならでは」と言います。

 

この夏は、鳥飼なすや毛馬きゅうりなど大阪の地場野菜を育てて収穫。生徒は家族と一緒に、地域ならではの旬の食を楽しんだそうです。今後は、各学習等支援施設のアグリコースの生徒同士で、それぞれの地域で育てた植物や自然観察の結果をオンラインで発表し、お互いの気づきや体験を共有できる場を整えていきたいそう。

 

農を通して、多角的に新たな視点を身につけられるようです。

 

~札幌静修高校 大阪学習等支援施設(大阪市中央区)の様子~

 

▲アグリコースの生徒は実習日以外の登校日には、学習支援コースの生徒と一緒に学習。教科書やパソコンを広げられる大きい机が完備されています。

 

▲学習等支援施設が入っているビルには、共用スペースがあり、自由に使えます。コーヒーや紅茶も好きな時に無料で飲めます。

 

福岡学習等支援施設(福岡市博多区)アグリコースの実習様子についてはこちら

 

 

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