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精華学園高等学校
2025年01月24日
金子豊理事長が周南公立大学にて講演/精華学園高校(山口県・通信制高校)
12月22日、精華学園高校を運営する学校法人山口精華学園の金子豊理事長が、周南公立大学にて講演を行いました。
この日の講演は「企業概論Ⅱ」の講義の一環として行われ、金子理事長は学校法人を運営する立場から見た「営利団体と非営利団体の違い」や、事業における心構えについて話しました。
経済経営学部の学生を中心に、ビジネス戦略やスポーツマネジメントなどを専攻する学生が耳を傾けました。
金子理事長は、非営利団体について「営利目的ではなく、地域や社会、人々の困りごとを解決するためにある」とし、「国境なき医師団」などを挙例。「非営利だと利益をあげられないというイメージもあるが、その存在を頼りにしている人がいるからこそ、存続・持続させなくてはならない。そのために利益は必要で、経営の視点が非常に重要」と説明。
その上で、利益の還元についても触れ、「例えば学校法人なら、学校設備や教育ツールを充実させるなど、学生・生徒に還元すべき。ビジネスで大切なのは、理念や志を持って事業にのぞむ姿勢。理念や志があれば、儲け主義に走らずに、何に還元すべきがが見えてくる」と訴えました。
起業を志しているという学生からは「まだ漠然としていて、何をどう売るのか、ターゲットをどう設定するかなど迷っている」という発言も。
金子理事長は「あまり難しく考えずに、なぜそれをやりたいと思ったのか、なんのためにやるのかを突き詰めてほしい。そうすれば、理念や志に基づいた事業ができていくはず」と助言しました。
精華学園高校では、美術やアニメ、ITといった専門分野を学べる環境が充実しています。
金子理事長は「知識を得ることは楽しいこと」とし、「昔はただの遊びだと言われていたアニメも、今や日本が世界に誇れる文化となり、巨大な市場ができている。みなさんは今、できることの幅が広がっている時代にいる。この大学で学べる時間を、ぜひ前向きに過ごしてほしい」と強調しました。
質疑応答で質問を投げかけた学生は、「好きなアニメや漫画を取り巻く日本の労働環境がなぜ改善しないのか、日頃から疑問だった。利益を何に還元すべきかという今日の講義で、疑問が解消された気がする」と振り返りました。
同大学講師の百武仁志さんは、「学生は非営利組織における経営の視点の重要性を十分に理解できたと思います。この学びをぜひ今後の活動に活かして欲しいです。」と話しました。
(取材・文/学びリンク編集部 小野ひなた)
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