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専門学校の選び方と押さえておきたいポイントその④
その学校は、公的に認可された『専門学校』ですか?
それとも民間の会社が運営する『専門スクール』ですか?

 2018年8月10日

 


定期券の学割であったり、奨学金制度の利用であったり、とかくお金にまつわることにも関わってきますので、その違いはきちんと理解しておきたいところです。

学べることは似通っていても、設備や授業時間などに基準が設けられている専門学校なのか、それとも自由なスタイルで学べる専門スクールなのか、学校選びでは欠かせないそれらの違いと特徴を解説いたします。

|『専門学校』と言えるのは都道府県知事より認められた学校だけ

専門学校と専門スクールの名前だけを比較するとなかなか分かりづらいものです。学校名の前後に「専門学校」もしくは「専修学校」とついていれば、所在する都道府県より認可された学校になります。

勝手に専門学校や専修学校を名乗ることはできません。〇〇専門校や〇〇スクールだけならば無認可校の可能性が高いと言えます。

ではどういった基準をクリアすれば認可された専門学校なのか、無認可専門スクールとの違いは何か?

学生に直接関わる主な項目を入学前〜卒業後までの流れでみてみましょう。

◻︎入学前◻︎
学費について…
・認可された専門学校は、日本学生支援機構や都道府県や市区町村の奨学金などの公的奨学制度が利用できます。
・無認可スクールは、利用できません。

授業時間数について…
・認可された専門学校は、年間800時間(夜間は450時間)で修業年限は1年以上と定められています。
・無認可スクールには、規定はありません。3ヶ月や半年でスキルが習得できるコースがあるのは、こちらになります。

◻︎入学後◻︎
学生割引について…
・認可された専門学校は、公共の交通機関の学生割引(学割)が利用できます。
・無認可スクールは、社会人と同じ通勤割引定期などになります。

教員の条件について…
・認可された専門学校は、大卒でしかもその専門分野での実務経験が2年以上あることが教員の条件で、定員が80名以上ならば専門教員が3人以上いなくてはいけません。
・無認可スクールは、教員の学歴や実務経験などはスクール独自の基準となります。特に人数の規定もありません。

◻︎卒業後◻︎
学歴について…
・認可された専門学校は、2年制課程を修めていて、決められた要件をクリアすれば『専門士』の称号が与えられ、給料なども短大卒と同じ扱いになります。卒業後、4年制大学の3年次への編入も条件が合えば可能です。
・無認可スクールは、学歴にはならず高校からそのまま進学した人の最終学歴は高卒となります。
ただし、就職の面でみたとき、中途採用ならば学歴よりもその会社が求めるスキルや経験が見られるので、学歴そのものはあまり重要視されないケースも少なくありません。
大学への編入制度は適用されません。

学校が閉鎖する場合について…
・認可された専門学校は、新入生の募集を停止し、現存する在学生が卒業するまでは存続します。そうでない場合は管轄の行政が調整に入り、同分野他校への転籍がなされます。
・無認可スクールは、運営会社が破産や倒産になる場合が多く、在学生であろうと学習面での救済措置や次の学習機会の保証などはありません。納入した学費についても返還されるとは限りません。

上記のような点で認可校と無認可校を比較した時、短期間で自由なスタイルで学ぶことができる無認可専門スクールに向いているのは、スキルアップをしたい社会人や資格取得を目指す大学生でしょう。

一方、高校生の卒業後や初心者が向いているのは、効率よく体系立ててスキルを身につけたり、資格を取得したりと学歴に繋がる確かな証になる認可された専門学校と言えるでしょう。

以上、主な違いを挙げてみました。それぞれメリット、デメリットがあります。それらを踏まえて、間違いのない学校選びをしたいものです。

次回は、『専門学校の面倒見の良さの秘密』についてお伝えします。