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専門学校の選び方と押さえておきたいポイントその⑦
志望動機の書き方5ステップ

 2018年10月28日

 


専門学校の入試に限らず、就職の際にもきちんと対策を立てておかなくてはいけないのが、『志望動機』の伝え方です。話して伝えるのが「面接」で、書いて伝えるのが「志望動機書」「志望理由書」と言われるものです。今回は、文章を書くのが苦手な方でも、試験官に響く「志望動機の書き方」の5ステップを解説します。

|志望動機の書き方5ステップ

ところで、どれぐらいの文量を書けば良いのでしょうか?

専門学校の資料には、写真やイラストで構成されている「ガイドブック」と受験に必要な出願書類が同封されている「募集要項」の2種類があります。その募集要項の提出書類に志望理由書として一枚の用紙になっているか、もしくは願書の一部に志望理由の欄があるかのどちらかです。

いずれの書式にせよ、大体200文字から800文字程度は書けるようにしておきましょう。
書く文字数の多い少ないにかかわらず、次の5ステップの【かきくけこの型】で構成を考えます。

・か … 過去 ・き … きっかけ ・く … 苦労話 ・け … 結果 ・こ … これから

例えば、保育系の専門学校への進学を想定してみるとします。

・<か>過去…過去の体験、好きな事、やっていたことなどです。 (昔から小さい子供と遊ぶのが好きで、よく親戚の従姉妹達の面倒をみていた。)

・<き>きっかけ…過去の体験を通して、その仕事を目指すきっかけになった出来事や誰かからのアドバイスなどです。(中学生の時に職場見学で保育園に行く機会があった。保育士の責任感を持って笑顔を絶やさない仕事ぶりをみて、憧れを抱くようになった。

・<く>苦労話…苦労というより、高校時代に頑張ったこと、努力したことになります。部活や勉強、学校行事、ボランティア、アルバイト、家の手伝家のなど何でも構いません。(高校生になってからはバスケット部に入部した。なかなかまとまらないメンバーだったが、率先垂範して密なコミュニケーションを心掛けるようにした。)

・<け>結果…自分の努力の結果が対外的にどのように評価されたか、または入賞や表彰されたことなどです。しかし、そういった外部の評価もさることながら、1番肝心なことは自分の気付きや学んだことなど内面的な成長をアピールすることです。 (最初はバラバラだったメンバーも負ける悔しさを味わい、いつしか目標を共有するようになり、部活動だけでなく、普段の生活からお互いを思いやるようになった。相手を尊重し、認めることの重要性や心を一つに和合結束することの大切さを学んだ。)

・<こ>これから…ズバリ、自分の思い描く夢や目標になります。ただ単に○○になりたい!○○をやりたい!だけでなく、明確な○○な○○になりたい!○○な○○をやりたい!と、一歩踏み込んだ表現をすることがポイントです。 (子供の成長を暖かく見守ることは勿論、仲間である他の保育士の方々にも気配り心配りが出来る保育士になりたい。)


以上の5ステップに沿って構成を考えるのですが、どこをどれだけ書けば良いのかの規定はありません。むしろ、用紙や記入欄のサイズや指定された文字数によってバランスを考えます。全てを書ける訳ではないケースが多いので、自分の強みが多いところを中心にまとめると良いでしょう。

5ステップを掘り下げていくことは、本当の気持ちや強み弱みなど自分自身と改めて向き合う作業に他なりません。その作業がどれだけできたかで、希望の資格を取得した後、憧れの仕事に就いた後の職業人としての在り方が左右されます。

書いて表現することが苦手な方は、まずは身近な親や兄弟姉妹、学校の先生、友人知人などと話し合ってみることをお勧めします。逆に、話すことやコミュニケーションをとることが苦手な方は、構成や体裁など気にせずに思いっきり書き出してみてはいかがでしょうか。

志望動機を考え、掘り下げ、表現することは、あなたの将来の原点作りです。
なぜその仕事に就きたいのか、なぜその学校に進学したいのか、今一度、自分と向き合ってみて下さい。

次回は、志望動機を『話して伝える』、面接対策についてお伝えします。