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大学って何⑥
大学に入る門はたくさんあります

 2018年10月9日

 
大学に入るには入学試験を受けなければなりません。これは常識ですが、同じ大学でも試験方法がたくさんあり、どの門をくぐればもっとも有利かを知って、それに合った対策を取る必要があります。

大きく分ければ、もっとも募集人員が多く、学力重視の「一般入試」、高校の推薦が必要で成績や活動実績などを問う「推薦入試」、個人の能力や適性、意欲を見る「AO入試」の3種類があり、ほとんどの大学が導入していますが、国公立大学と私立大学ではだいぶ内容が異なります。受験大学を決めるには出願時期や入試日、受験費用なども関係するので、入試に詳しい先生に相談しながら決めてください。

国公立大学の一般入試には「前期日程」(2月実施)、「後期日程」(3月実施)の2回受験のチャンスがあります。このほか、公立大学では「中期日程」「別日日程」を設けるところもあるので選び方によっては受験チャンスをもう1回増やすことができます。一次試験として共通で受ける「大学入試センター試験」(1月実施)と、大学ごとの「二次試験(個別試験)」があり、二次試験の実施時期によって前期日程や後期日程と呼んでいます。センター試験は、高校の実技科目を除くすべての科目の試験が用意されていますが、受験する大学・学部・学科ごとに必要な科目が指定されており、受験生はその科目を含む科目を選んで受験します。合格は、センター試験と二次試験の成績を総合して大学が判定します。

私立大学の一般入試ではほとんどの場合、センタ―試験は必要ではなく、大学が指定する2科目あるいは3科目を受験することになります。したがって、得意科目で受験すると合格可能性が高くなります。複数の入試方式を用意する大学が多いので自分に有利になる方式を選ぶとよいでしょう。なお、私立大学でも大学入試センター試験の受験を必須とする「センター試験方式」を実施するところも増えており、国公立大学と併願する人が多く受験しています。

推薦入試は、原則として高校の推薦が必要なので高校の担任の先生に相談してみてください。推薦要件は多様で、高校での成績や活動、受験生の意欲などで特筆すべき実績を持っている必要があります。小論文や面接を課すところが多く、高校での成績のほか、受験生の考え方や表現力、スポーツや文化活動・生徒会活動などの内容を大学が評価して合否を決めます。ほとんどの国公立大学は、推薦入試でもセンター試験受験が必要なので注意してください。なお、自己推薦入試は高校の推薦が必要なく、AO入試に近い内容となっています。

AO入試は、大学が欲しい学生をじっくりと選抜する入試で、受験生はその大学がどんな人を欲しいかを見極め、その大学に入りたいという熱意を示すことが重要です。入試時期が早いことも特徴で、エントリーは春から始まるので早めに準備をしてください。国公立大学のなかにはセンター試験の受験が必要なところもあります。

推薦入試やAO入試のなかには「一芸一能入試」と呼ばれるものもあります。これは学業以外に特に優れた特技や能力があれば評価するというものなので、音楽やスポーツ、プログラミングなどで秀でた技能を持っている人には有利です。

以上、おおざっぱに説明しましたが、入試の内容は大学によって大きく異なり、しかも同じ大学でもたくさんの受験の仕方があります。先生によく相談しながら進路を決めるようにしましょう。