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大学って何⑧
大学にはいつ行きますか

 2018年11月12日

 
江戸時代の寺子屋の風景。子どもたちは自由に学んで(遊んで?)いる。
皆さんは大学に行くのは、18歳から22歳までと思っていませんか。浪人した人はその分遅れますが、日本では、高校を卒業したらそのまま進学というのが普通です。ところが、外国の場合必ずしもそうではありません。いったん社会に出てから大学に入学する、いわゆる“社会人学生”は、25歳以上の学生比率でいうと日本では3%以下しかありませんが、アメリカなどの先進国(OECD加盟国)での平均は20 %を超えています。外国では高校を卒業したあと働いて自分で学費を貯めてから大学をめざすことは珍しいことではないのです。

いったん社会人として経験を積んでから大学に入学するといくつかのメリットがあります。一つは、目的意識がはっきりし、学ぶ意欲が高い学生が増えることです。自分で決めた大学で、自分で稼いだお金を使って勉強するのですから真剣なのです。日本でも社会人学生は一番前の席に座り、遅刻や欠席はせず、質問も積極的にします。先生が休講すると文句を言いますが、授業中にうるさくする学生には注意をするので先生が助かるという話もあります。

大学の教育がまともになると優秀な卒業生が増えます。日本の大学で卒業条件を厳しくすると留年が増えて困るから厳しくできないと聞きますが、厳しい教育が普通になれば、日本社会もレベルアップするはずです。また、社会人学生が高校卒業から大学入学までの期間に就く仕事は簡単な内容が多いはずなので、労働力不足の職場は助かるのではないでしょうか。

親にとってもメリットがあります。定年退職後も子どもの教育費に苦しんでいる家庭をよく見ますが、親にとって高校卒業で教育負担がなくなると、その後の人生設計を自分の考えで立てることができるようになります。余生でボランティア活動や、やりたかった田舎暮らしなどにチャレンジできるようになれば、社会もずいぶん明るくなると思います。

これらのことから私が言いたいのは、世界から見れば、高校卒業後すぐに大学には入れないとしても、その人は“落伍者”ではまったくないということです。学びはいつ、どこで、どのようにやっても、人間を成長させるものなのです。

次回のテーマは「大学の学費」です。