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「気になりますね!通信制高校」
どうしたら通信制高校卒業になるの①「通信制高校卒業に必要な単位とは」

 2020年7月15日
 

◇◇第1回 通信制高校卒業に必要な単位とは◇◇

これから「どうしたら通信制高校卒業になるの?」というテーマで3回に渡って連載させていただきます。

「どうしたら通信制高校卒業」と言うと、あたかも通信制高校には独特の卒業条件があるように聞こえてしまうかもしれませんね。 実は高校卒業条件は、全日制、定時制、通信制とも同じです。

高校卒業の条件は、この3つです。
1.74単位以上の修得
2.通算3年間以上の高校在籍
3.3年間で30時間以上の特別活動への参加

②の通算3年間というのは、A高校で1年、転学してB高校で2年間、AB合わせて通算3年間でOKということです。

③の特別活動というのもちょっと引っかかる言葉ですね。
これは、具体的にはホームルーム、文化祭や体育祭などの学校行事、入学式や卒業式などの儀式的行事、それに部活動などの時間になります。

通信制高校のメリットの一つは、①の「74単位以上の修得」の部分です。
74単位以上修得するプロセスを自分のペースで組み立てることができます。

日常的には、単位修得というより「単位を取る」「取れない」などと使っていますからここからはそちらの言葉でご説明します。

では、どうしたら単位を取れるのかー

通信制高校は、ほとんどの学校が単位制という仕組みを取り入れていて各科目に単位が付いています。

数学Ⅰと生物基礎を例にすると、数学Ⅰは3単位、生物基礎は2単位というようになっています。

そして、それぞれ1単位ごとにスクーリングとレポートの数が決められています。
スクーリングとは登校して授業を受けることです。レポートは先生から出された課題に応えるものです。その登校回数、提出数の基準が高等学校学習指導要領で決められているのです。

レポートが通信制高校独自の学び方で、ここに比重が置かれています。
基準に満たないレポートは再提出が求められますし、提出期限は必ず守らなければなりません。

数学Ⅰは、1単位にスクーリング1回、レポート3通(各年間)が必要と決められています。

生物基礎は、1単位にスクーリング4回、レポート3通という具合です。
実験・実技などを伴う理科系科目、英語、体育などはスクーリング回数が多くなっています。

数学Ⅰは3単位科目なので、この科目の単位を取るにはスクーリング3回、レポート9通を出すことが必要です。
生物基礎は、2単位科目ですがスクーリング8回、レポート6通という具合です。
これらを実行することで通信制高校では単位を取ることができます。

ちなみに「半分以上登校してレポートも出したんだから、単位も半分ください!」というのはNGです。単位の切り売りができません。この場合は単位ゼロとなります。

今回は、通信制高校卒業に必要な単位についてご説明しました。

次回は、その単位を取りながら高卒までを自分のペースで組み立てられる通信制高校の特長についてご説明します。
次回もよろしくお願いします!