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「気になりますね!通信制高校」
通信制高校の“実力”①「通信制高校の生徒数はどうなっているの?」

 2020年12月1日
 

◇◇通信制高校の“実力” 第1回 通信制高校の生徒数はどうなっているの?◇◇

◎20万人を超えた生徒数
文部科学省は、学校の生徒数などをまとめ「学校基本調査」という調査データを発表しています。
2020年度の学校基本調査を見ると、通信制高校にとっては初ものづくしでした。
初めて生徒数が20万人を突破、初めて私立通信制生徒が15万人を突破、初めて高校生内比率が6%を突破-など主要指標で過去最高を更新する結果があらわれました。

20万人を超えた生徒数の推移を見ると公立通信制高校の生徒数は19年度から約950人減少し55,427人、私立通信制高校の生徒数は約1万人以上増加して151,567人となりました。私立校の生徒数も過去最高を更新しています。公私比率は27%対73%となっています。

学びリンクのまとめで各校の前年度生徒数増減を見ると、公立通信制高校は増加校38校、減少校37校でほぼ半々です。
私立通信制高校は約6割の98校が増加、約4割の66校が減少しています。もう少し細かく見ると、98校の合計は15,279名増、一方の減少した66校の合計は4,291名減となりました。差し引き約1万1千人増となりました。

◎生徒増寄与度は上位10校で85%
私立通信制高校約1万1千人の生徒増への各校寄与度を見ると、上位10校(グループ)で約9,300人増と約85%を占めています。

《私立通信制高校生徒増寄与度の上位校》
・N高校
・飛鳥未来高校グループ(飛鳥未来高校、飛鳥未来きずな高校)
・ルネサンス高校グループ(ルネサンス高校、ルネサンス豊田高校、ルネサンス大阪高校)
・第一学院高校グループ
・鹿島学園高校グループ(鹿島学園高校、鹿島朝日高校、鹿島山北高校)
・ヒューマンキャンパス高校
・屋久島おおぞら高校
・星槎国際高校
・精華学園高校
・八洲学園高校グループ(八洲学園高校、八洲学園大学国際高校)
出所:学びリンク調べ

この上位10校などが通信制高校全体の生徒増を牽引している面があります。
さらに細かく見ると、上位3校で6,400人と全体生徒増の6割近くを占めています。

生徒増寄与度でトップのN高校は、この10月時点で生徒数が約1万5千名となりました。同校を運営する学校法人角川ドワンゴ学園では、沖縄県うるま市の本校スクーリングや宿泊施設の収容人数が2万人を超えることを見込み、第二のN高校として「S高校」を茨城県つくば市に来春開校する予定となっています。

「ネットの高校」をキャッチフレーズにしているルネサンス高校グループは、約5千人の生徒を抱えています。ここ数年は、同校が初めて高校教育に導入したeスポーツコースが注目を集め生徒増に結びついています。携帯電話、スマホ、タブレットなどデジタル機器を高校教育に率先して取り入れてきた同校の面目躍如と言えるでしょう。

今回は、「通信制高校の生徒数はどうなっているの?」についてご説明しました。

次回は、「通信制高校の学習拠点はどうなっているの?」についてご説明します。
次回もよろしくお願いします!