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「気になりますね!通信制高校」
通信制高校“公立”“私立”の特徴 ①「公立通信制高校の特徴」

 2021年3月1日
 

◇◇通信制高校“公立”“私立”の特徴 第1回「公立通信制高校の特徴」◇◇

◎住んでいる地域の高校を選ぶのが原則
公立通信制高校は、地方自治体(都道府県)が運営しています。全国に78校が開設され、地域の交通状況などから複数の学校が開設されている地域もあります。北海道のように広大な地域では、本校以外に生徒が通える協力校が道内各地に開設されているところもあります。交通網の関係で本校以外に協力校を置いている地域の高校もあります。

地方自治体の予算で運営されていますから、入学できる生徒はその都道府県内に住んでいる人か、在勤者となっています。中学卒業またはそれと同等の人ならだれでも入学できます。入学を考える人は自分の住んでいる地域にある公立通信制高校が対象校となります。

入試は、書類審査、面接、作文などによる学校が多いです。東京都立通信制高校(一橋高校、新宿山吹高校、砂川高校)は、国数英3教科を総合した60分から70分の自校作成問題と書類審査となります。

その公立通信制高校が全日制や定時制課程を開設している場合は併置校と呼ばれますが、卒業証書は課程にかかわらず同じ校名になります。これは、私立通信制高校も同じです。

併置校の場合は、平日昼間の時間帯は通信制以外の課程が使っている場合が多いため日曜スクーリングを中心に、平日週1日などにもスクーリング日があるのが一般的です。夜間や夏季などの特定の季節にスクーリングを行う高校もあります。通信制課程のみの場合は独立校と呼ばれますが、この場合は週に数回の平日スクーリングが行われている場合があります。

学費は、公立通信制高校の授業料も私立高校同様に就学支援金の対象となっていますが、実際には授業料相当額の就学支援金(1単位336円など)により授業料0円となる場合がほとんどです。このため学費は、入学金、教材費、その他会費など1~4万円程度となります。学費は、どの課程の高校よりお得です。

◎「自分のことは自分でする」心構え
公立通信制高校に入学しようとする人に持ってほしいのは「自分のことは自分でする」という心構えです。あたりまえのように思われるかもしれませんが、実は中学校までは学校生活のほとんどは事前に準備されたなかで送ってきました。

少し極端な言い方を許してもらえば、時間割通りに過ごして行けば何を学べばいいか考えずに学校生活を送ることができました。
公立通信制高校は、中学までに比べれば自由な時間が増える半面、学ぶ科目の履修登録はじめレポート提出など卒業するためには自分のことは自分ですることが大切になります。

公立通信制高校の1校あたりの平均生徒数は711名(2020年度)ですが、これは法律にもとづく教職員定数でいうと生徒66.7人あたり1人の教員を配置する規程になります。生徒数が1,200人を超える大規模校では、生徒100人に1人の教員という規程になっています。

学校の仕組みとして、生徒が“大人”として自学自習できることを前提に、先生方はそれをフォローする体制になっているのです。

今回は、「公立通信制高校の特徴」についてご説明しました。

次回は、「私立通信制高校の特徴」についてご説明します。
次回もよろしくお願いします!