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「気になりますね!通信制高校」
高校をやめたいと相談されたときどうするか?「適切な情報が必要な高校中退のその後」

 2021年5月6日
 

◇◇高校をやめたいと相談されたときどうするか?
「適切な情報が必要な高校中退のその後」◇◇

◎保護者の方に予測準備をお願いします
2019年度の高校中退者数は42,882人、中退率は1.3%でした。5年前の2014年度は、それぞれ53,391人・1.5%でした。高校中退は、中退者数、中退率ともに減少傾向にあります。
背景としては、学籍が切れて卒業時期の遅くなる中退ではなく、学籍が切れずに卒業時期のかわらない通信制高校などへの転入学を選ぶ生徒が増えていることがあります。

高校中退の指標となっている中退率というのは、当該年度における全学年を対象とした在籍者に占める中退者の割合を示したものです。では、同級生として入学した生徒が3年間でどれくらい中退しているのでしょうか。

それをまとめたものに、東京都教育委員会の「都立高校中途退学者等追跡調査(追跡調査)」(2013年)があります。この追跡調査によれば、同学年で入学した生徒の3年間での中退率は、全日制高校では5.5%(普通科4.1%、専門学科12.5%、総合学科2.9%)、定時制高校では38.9%となっています。

高校の退学時期は、学年で見ると全体の56%が高1で、学年がすすむに従って低下していきます。退学月で見ると、年度末になる3月がどの学年も約三分の一を占めます。進級や卒業の判定の結果、進級できない、卒業できないと判明したあとに高校中退してしまうと見られます。また、同じように進級や卒業が難しいと担任などから告げられる年末の12月も中退が多くなっています。

進級や卒業できないだろうという予測は、事前にわかるでしょうから中退後どうするかの情報収集は保護者の方にもお願いしたいところです。
本人は、苦しいので2月や3月など切羽つまった時期が来るまでわかっていても考えずにやり過ごせないかと思うものです。次にどんな選択肢があるのかまったく見えていない場合がほとんどです。

◎高校中退後31%が通信制高校へ編入学
高校中退というのも選択肢の一つですが、通信制高校への転入学や在学中の高認受験などいろいろな選択肢があります。

追跡調査で高校中退から1年、2年たった時点での状況を見ると、「高校中退者の1~2年後の状況」(下図・左)のように①学校層、②学習意欲層、③正社員層、④フリーター層、⑤家事・育児層、⑥ニート層に分類しています。学校・学習意欲を合わせた層とフリーター層がそれぞれ約4割です。

高校中退後の学校などへ在籍状況を見ると、「高校中退後の学校などへの通学状況」(下図・右)のように31%の人が通信制高校やサポート校に編入学して在籍しています。



高校中退は、卒業時期が同級生と比べて遅れることになります。中退せずに通信制高校へ転入学すれば卒業時期は遅れない場合が多いのですが、その情報を知らなかったばかりに残念に思う場合もあります。

高校中退を避ける転入学についても、ぜひ事前に情報収集してもらいたいと思います。
いったんは高校生活から離れてゆっくりしたり、気持ちを整理したりして次を考えたほうがよい場合もありますが、それにしても中退後に再度動き出す時は通信制高校への編入学が現実的な選択肢になっています。

今回は、「適切な情報が必要な高校中退のその後」についてご説明しました。

次回は、『アフターコロナを踏まえて考えたい「通信制高校での海外留学のメリット」』についてご説明します。
次回もよろしくお願いします!