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「気になりますね!通信制高校」
通信制の柔軟な時間を使って意外なものが学べる「学校設定教科・科目」と「学校外学修等の単位認定」

 2021年4月23日
 

◇◇通信制の柔軟な時間を使って意外なものが学べる-
「学校設定教科・科目」と「学校外学修等の単位認定」◇◇

◎学び直しやマンガも卒業単位「学校設定教科・科目」
「学校設定教科・科目」や「学校外学修等の単位認定」と言葉にすると覚えにくいですし、なんのことなのかピンと来ないかもしれません。 ポイントは通信制高校の柔軟な時間を使って、いろいろな内容のことが学べると考えてもらえればと思います。
まずは、「学校設定教科・科目」からご説明します。

高校生として学ぶ教科・科目は、各課程(全日・定時・通信制)共通のものです。普通科の場合は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語などの普通科に共通する教科・科目を学んでいきます。

この共通して学ぶ教科・科目とは別に、学校が独自につくることもできます。それを学校設定教科・科目と呼んでいます。学校が開設されている地域の実情を学んだり、その学校に入学してくる生徒の実態や志望に合わせたりするために開設されています。

通信制高校でも各校が特長に合わせた学校設定教科・科目を開設している例があります。
義務教育段階から学べる「課題研究」という科目を開設している通信制高校では、国語、数学、英語、地理歴史、理科などを義務教育段階から学び直すことができます。義務教育段階から学び直して高校の内容が無理なく理解できるようにしています。

これは、補習とは異なりますから「国語課題研究」などそれぞれ修得するためにはレポートとスクーリング数が決められていますが、その成果が認められれば卒業単位となります。大学進学に重点を置いた学校では「小論文演習」という学校設定科目を設けている例もあります。

芸術科目を学校設定教科・科目として開設している通信制高校もあります。「作画表現」という学校設定科目でマンガ・イラストを学べたり、「演技表現」で声優が学べたりしています。

◎一石二鳥の「学校外学修等の単位認定」
地域や生徒の実情に合わせて学校が開設しているのが学校設定教科・科目ですが、生徒自身が学校以外のところで学習した成果を単位として認めることもできます。それを「学校外学修等の単位認定」と呼んでいます。

高等専修学校などのうち通信制高校と“技能連携”をしている学校で「高校卒業の単位として認められる」というのは、この学校外学修等の単位認定という制度を活用しています。

通信制高校は、自由な時間ができるのが特長の一つですから高校卒業のための学習とほかの場所での学習や個人で修得した資格を一石二鳥で両立させることができます。

どんな場合があるかというと、海外留学(外国の高校における履修)、大学や専門学校での学習(学校の要件を満たすもの)、技能審査(漢検、数検、英検、簿記各二級など)、ボランティア活動(学校の要件を満たすもの)、別科での学習、定時制課程との併修などがあります。

今回は、『「学校設定教科・科目」と「学校外学修等の単位認定」』についてご説明しました。

次回は、高校をやめたいと相談されたときどうするか?「適切な情報が必要な高校中退」についてご説明します。
次回もよろしくお願いします!