通信制コンシェルジュ「進路相談日記」105
入学はしたのですが、本当にこれでよかったのか不安になってきました…
2025年4月15日
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-こんなご相談を受けました-
▶入学はしたのですが、本当にこれでよかったのか不安になってきました…①通信制高校に入学したばかりの女子生徒の母親
②相談場面:電話コンシェルジュにて相談
③進路選び経過:4月に入り、新入生として通信制高校へ入学したが、本当にこの学校で良かったのか不安になっている。ネットコースを選んで入学したが、このまま通学しないまま卒業していくのか、先のことについて不安になっている。
▶相談内容詳細
※以下、ご相談者様を「相」、コンシェルジュを「コ」と表記
相:子どもは中学時代に不登校であったため、通学負担の少ない通信制高校へこの春、入学しました。とりあえず進路を決められたことは良かったのですが、本人はネットコースを選んだため、ほとんど通学の機会はありません。将来のためにも少しは外との接点を持ってほしいと思うのですが、このままの状態が3年間続かないか、先のことが不安になってきました。
コ:まずは、ご入学おめでとうございます! 進路を決めて、無事に学校生活をスタートできたことはお母さまとしても一安心ですよね。
ネットコースで、この状態が続くのか不安とのことですが、通信制高校の生徒たちが、途中から通学に切り替えるというのはよくある話ですよ。
相:そうなのですね。みなさん、どうやって通学に変えるのでしょうか?
コ:いろんなパターンがあります。少しずつ学校生活に慣れて、体調や気持ちに余裕ができて通学を始める生徒さんもいますし、直接対面で学びたい、専門授業を受けてみたいなど、通学する理由が本人の中に見つかることで通い始める生徒さんもいます。
相:なるほど。通学する理由が見つかることが大事なのですね。ただ、そもそも通う動機を本人が見つけられるのでしょうか?
コ:学校によってはイベントや体験授業などで、ふだん通学しない生徒さんも参加できる機会を設けているところもあります。そうしたところから少しずつ学校に接点を持って、通学したくなるような工夫もされています。そこで出会った友達と親交が深まることで、通学したいと思い始める生徒さんもいらっしゃいますよ。
相:そうなのですね。でも、そうした働きかけを私ができる自信がありません。
コ:親御さんだけでやろうとしたら大変ですよね。もし担任の先生や連絡の取れる先生がいらっしゃったら、その先生と協力しながら働きかけてみるのも良いのではないでしょうか。
学校の先生も通学してくれたらうれしいでしょうから、きっと協力的になってくれると思いますよ。
相:ありがとうございます! そうしたら、一度学校の先生と相談をしてみますね。
▶お答えした学校選びのヒント
通信制高校に入学する生徒は年々増加しており、この春も多くの生徒さんたちが通信制高校に入学されました。
進路が決まり一安心であった親御さんにとっても、いざ4月で学校生活がスタートすると、「本当にこれで良かったのか?」と不安になられる方もいるかもしれません。
通信制高校の魅力は、入学した後であっても、自分の学校生活をいかようにもカスタマイズしていけるところにあります。「入学時の状況がその後の3年間を決めてしまう」というようなことはありませんし、少しずつ、環境の変化や気持ちの変化に応じて自分自身の学校生活を変えていけるのです。
上記のご相談者さまのお子さまは、ネットコースに入学されたとのことでした。入学時においては、ネットであっても通学であっても、まずはお子さん自身が「自分に合った学び方」を探していく段階かと思われます。仮にネットコースでの学校生活が合わなかった場合でも、通学に切り替えられることが可能なのが、通信制高校のなせる業です。
そして、通信制高校には入学後もいろんな体験ができる機会が用意されています。突然すべてに参加しようとしなくても、少しずつ学校生活に慣れていき、通学機会を増やしていく、といったことも可能です。
そんなとき、最も頼りになるのは「先生」です。
全日制高校との大きな違いとして、通信制高校は同じ学校であっても、それぞれの生徒が十人十色の学校生活を送っている点です。つまり、先生方は「多様な生徒のパターン」をたくさん知っていることになります。相談をしていく中で「こんな生徒がいたよ」「こんなふうにして通学機会を増やしていったよ」といった事例を教えてくれるかもしれません。
そんな先生方に協力してもらいながら、一緒にお子さんの成長を見守っていけるのも、通信制高校の魅力の一つです。
・・・いかがでしたか? 同じような状況のご相談、最近増えています。
進路選択の際に、参考にしてみてください(^-^)
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