通信制コンシェルジュ「進路相談日記」112
「少人数」で勉強を教えてほしいけど友達もたくさん欲しい
2025年10月2日
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－こんなご相談を受けました－
▶「少人数」で勉強を教えてほしいけど友達もたくさん欲しい①高校1年生の女子生徒の母親
②相談場面：合同相談会（名古屋）にて相談
③いま通っている高校は人数が多く落ち着かない。少人数の空間で安心して学んでいきたいと思っているが、学校行事や友達づくりも大切にしたい。
▶相談内容詳細
※以下、ご相談者様を「相」、コンシェルジュを「コ」と表記
相：こんにちは。少人数制で勉強を教えてくれる通信制高校を教えてくれますか？
コ：ありがとうございます。少人数で教えてくれる学校はたくさんありますよ。具体的にどんな学校が良さそうですか？
相：具体的に・・・ですか？ なんとなく少人数なら安心して勉強できるかなと思いまして・・・。
コ：ありがとうございます。「少人数」とひと言で言っても、1クラス20人を「少人数」と呼ぶところもあれば、10人程度、5人程度を「少人数」とするところもあります。1対1のマンツーマンで教える個別指導を取り入れている学校もありますよ。
相：なるほど。「少人数制」というより、むしろゆっくり丁寧に勉強を教えてほしいと思っています。今までの学校ではほかの人のペースに合わせなければならず、まったく勉強が追い付きませんでした。ですから、安心して学べる空間だとありがたいです。
コ：ありがとうございます。20人や30人の集団授業でも、習熟度別にクラスを分けていたり、生徒別に教材を分けたり、実際は同じ空間の中で別々の進度で勉強が進行しているケースもありますよ。一方で、1対1の個別指導を行う学校もあります。「安心して学べる空間」というのがキーワードですね。
相：はい、そうです。ただ、その一方で友達をたくさんつくって学校生活を充実させたいという思いもあります。個別指導の学校も良いなとは思ったのですが、友達との交流もさせたくて・・・。
コ：個別指導と言っているところは、あくまで勉強のスタイルが「個別指導」であって、学校生活そのものが「個別」というものではありませんよ。ですから必ずしも個別指導＝友達との交流がない、というわけでもありません。たとえば普段は個別で教えてくれるけど、グループワークなど集団性の高い活動を別の時間に設けていたりもします。
相：なるほど。すべてが一つの特徴ではないのですね。子どもは騒々しい空間が苦手なようで、あまり元気な子がいる教室空間は苦手かもしれません。落ち着いた雰囲気の学校がいいかもしれないですね。
コ：ありがとうございます。人数が多くても静かな環境の学校もあったりします。実際に学校見学に行かないとわからない面もありますが、少人数でも活発な雰囲気の教室もありますので、教室の人数規模だけでなく、「安心できる」「落ち着いている」という視点で探していきましょう。
▶お答えした学校選びのヒント
合同相談会でコンシェルジュ相談を受けていると、「少人数の環境で学びたい」「人があまり多くない学校」という要望を聞くことがあります。
これまで、たくさんの「少人数制」希望者のお話を聞いてきましたが、よくよくお話を聞くと、結果として少人数制にこだわっていない結論にいたることもあります。
1クラス20人程度といって「それは多い」という人もいれば「それは少ない」という人もおり、そもそも「少人数」というとらえ方も人それぞれです。「なぜ少人数がいいのですか？」と聞くと、多くは中学校や全日制高校の教室環境に合わなかったエピソードをお話されますが、その背景として「画一的な集団授業がつらかった」「やんちゃ系のクラスメイトが苦手だった」「大きな音が苦手だった」などの理由が挙げられてきます。
そうすると、少人数であるか・ないか、という視点よりも、居心地がいいか・安心できる空間であるか、ということのほうが重要なポイントになっていきます。
一方で、少人数の学校＝友達ができない、集団授業やクラス制の学校＝個別対応してくれない、といった誤解もあります。
通信制高校は、ゼロか100かではなく、ひとつの学校の中に様々な学習環境や学びのスタイルを用意していることが多いです。自由度が高く、柔軟性に富んだ教育システムだからこそ、この日は集団活動、この日は個別に勉強を教えてもらう――といったことも可能になっていきます。
それだけに、通信制高校の学校選びでは、「自分は何を大切にしたいのか」を改めて深掘りしながら、検討してみることをおすすめします。
・・・いかがでしたか？ 同じような状況のご相談、最近増えています。
進路選択の際に、参考にしてみてください(^-^)
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