通信制コンシェルジュ「進路相談日記」111
いつも先生と相性が合わず、進学先でも心配です・・・
2025年9月10日
![]() |
-こんなご相談を受けました-
▶いつも先生と相性が合わず、進学先でも心配です・・・①中学3年生の男子生徒の母親
②相談場面:合同相談会(茨城)にて相談
③小さい頃から先生と意見が合わず、中学では不登校に。勉強のやり方で意見が対立することがあり、高校でも先生と合わないのではないかと不安を抱いている。
▶相談内容詳細
※以下、ご相談者様を「相」、コンシェルジュを「コ」と表記
相:中学2年から不登校になっているのですが、小学校時代から行き渋りが続いていました。というのも、いつも先生と意見が対立して、嫌になって学校に行かなくなるんです。中学に入ると、それが強く出て、まったく行かなくなってしまいました。
コ:そうなのですね。先生とはどんなことで意見が合わないのですか?
相:基本的には勉強のことですね。勉強は好きでやるのですが、昔から人に教わることが苦手で、自分の思ったやり方と違うと反発してしまうんです。授業や課題も先生の言う通りにやらないので、それでいつもトラブルになってしまいます。
コ:なるほど。それはお母さまとしては不安になりますね。でも、自分なりのやり方で勉強を進められるなんてすごいですね。そういった方は通信制の学習スタイルは合っていると思いますよ。
相:本当ですか!? でも、通信制といっても先生から教わる機会はありますよね。
コ:もちろん先生から直接指導を受ける学習場面もありますが、通信制高校の基本的な学習スタイルは、教科書や教材を見て自らレポートをつくっていくものですよ。自分なりの学習方法でじっくり学んでいけると思いますよ。それから、いまの通信制高校はいろんなかたちの学びのスタイルがあります。必ずしも先生からの講義形式だけでなく、アニメーションやAIなどの映像教材で学んでいくツールを使用している学校もあります。そうした教材であれば人間関係のストレスも減りますよね。
相:それは安心しました。必ずしも先生から教わることがすべてではないのですね。ありがとうございます。それでは、そうした視点で学校を探してみますね。
▶お答えした学校選びのヒント
合同相談会のコンシェルジュ相談では、時々「勉強のやり方が合わない」「先生と意見が対立してトラブルになる」といったお話が出てきます。
そうした方の多くは、「勉強が苦手・嫌い」ということよりも、むしろ「勉強は好き」「自分なりのこだわりがある」など、積極的に学びたい気持ちが前提にあることが多いです。それゆえに、先生の指導方針と合わないといったことも出てきてしまいます。
通信制高校の場合、スクーリング時の対面指導はあるものの、基本的な学習スタイルのなかでは、直接先生から指導を受ける機会は極めて少なくなります。その分、自分なりのペースや方法で学びを進めていくことも可能です。
また、その他の学び直しや大学受験に向けた講座などについても、教員を介さない映像ツールを使用した学習を行っている学校もありますので、自分で学習を進めていくことに不安がある場合でも、安心して学んでいける環境があります。
一方、一斉指導で授業を進める全日制高校と違い、通信制高校は比較的、個別的な対応が中心となってくるため、先生との直接指導や講義スタイルの授業であったとしても、必ずしも先生の方針通りに学習を進めていかなければならないことにはなりません。学習に限らず、普段の学校生活から生徒の意思を尊重する方針をとっている学校がほとんどですので、安心して入学相談などでお子さんのご希望や状況をお伝えしてみることをおすすめします。
・・・いかがでしたか? 同じような状況のご相談、最近増えています。
進路選択の際に、参考にしてみてください(^-^)
★通信制コンシェルジュへの相談はコチラ