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新着情報

東朋高等専修学校

2023年11月02日

自分なりの「一番星」見つけた文化祭(大阪府・高等専修学校)

 

大阪市の東朋高等専修学校(天王寺区・高等専修学校・技能教育施設)が11月1日(水)、大阪市内で文化祭「東朋祭:舞台発表の部」を開催しました。

 

同校の文化祭は、例年、初日に舞台発表、翌々日に校内発表(模擬店)を行い、2日間で開催されます。この日の舞台発表には、在校生や教員だけでなく、保護者のほか、卒業生やこれから入学を考える中学生なども来場しました。

 

今年のテーマは「一番星 ~自分らしく輝く~」。太田功二校長は配布されたパンフレットの中で、「舞台発表や模擬店などを通して、得意なことや好きなことを伸ばしたり、新たに発見したりしながら、自分だけの輝き方を見つけて、自分が光り輝くための土台となる経験をしてほしいと思っています」と想いを綴りました。

 

 

司会者から開会が告げられると、全校生徒参加のオープニングセレモニーがスタート。SEKAI NO OWARIの「スターライトパレード」に合わせて幕が上がり、舞台上に現れた文化祭実行委員とともに全校生徒で歌を歌い始めました。歌の途中、舞台中央では実行委員の生徒たちが大きなボードに文字を記入。出来上がったボードには「探しにいこう それぞれちがう みんなの輝き 集まれば 色とりどり まんてんの 星」というメッセージが書き込まれました。さらに、そこから一文字一文字をカシオペア座の星座に合わせて丸で囲んでいくと、そこには「いちばん星」というメッセージが出来上がったのです。

 

歌が終わり、舞台に登場したのは太田功二校長。太田校長は今日まで準備を進めてきた実行委員の生徒たちに感謝の言葉を述べつつ、観覧者に対して「生徒たちは一生懸命、この1か月ほど放課後も残って頑張ってきました。ぜひ見てあげてほしいと思います」と話しました。

 

 

幕開け最初の発表となったのが演劇部のパフォーマンス。今年は吉本新喜劇ならぬ「西村新喜劇」として喜劇を披露。うどん屋の父と娘の親子関係を中心に繰り広げられるストーリーは、少し切ない場面もありながら、楽しく笑える見事な喜劇が披露されました。

 

 

その後は生徒有志による発表や、ダンス部、音楽部などによるパフォーマンスが披露されました。生徒有志の発表では、ダンス、オタ芸、歌、ギター、ピアノなど、幅広いジャンルで、生徒たちはそれぞれの好きなことや得意なことを思う存分披露。また、「マイクラ活動発表」をした5名の生徒は、教育版マインクラフトを使用した作品コンテスト「第5回Minecraftカップ」(2023年)で予選通過した作品を披露し、作品のクオリティーの高さに会場からも驚きの声が沸きました。

 

 

 

中盤ではゲストパフォーマンスとして、もじゃもじゃ頭の博士で知られるモジャ博士の「おもしろ科学実験ショー」が披露されました。モジャ博士は、様々なパフォーマンスで会場を沸かせ、科学の面白さを生徒たちに伝えていきます。最後にはドライアイスで貯めた蒸気を空気砲で会場に飛ばすと、会場は大歓声に包まれました。

 

 

 

そして、この日、最後のパフォーマンスとなったのが、毎年生徒たちが最も楽しみにしている教員たちによるパフォーマンス。有志で集った教員たちが歌や演奏、ダンス、漫才などを、生徒たちに負けじと、高いクオリティーで披露していきます。そして、最後には今年のテーマにもなっている「一番星」に合わせて、教員全員で平井堅さんの「POP STAR」に合わせたダンスを披露し、この日の舞台発表は幕を閉じました。

 

 

 

東朋高等専修学校は、不登校経験や発達障害のある生徒、大人しい子から元気な子など様々な生徒が学ぶ学校。一人ひとりの個性に合わせた合理的配慮を行い、多様な生徒が共に学び合う独自のインクルーシブ教育を実践しています。

 

今年のテーマ「一番星 ~自分らしく輝く~」は文化祭実行委員会の中で決められたとのこと。生徒たち自身が「自分らしく輝いてもいい」と思える環境にいるからこそ、このようなテーマが浮かび上がったのかもしれません。

 

舞台発表では生徒たちが思い思いに自己表現する姿が目立ち、緊張しながらも終始楽しそうにパフォーマンスを終えていく姿が印象的でした。また、時にリズムがずれたり、失敗したりしても、周囲の仲間や会場全体が温かくそれを受け入れ、安心して「輝ける空気」をつくっていたようにも感じられました。「個性を受け入れてもらえる」という普段の学校生活の延長線上に、生徒も先生も全員が楽しめる文化祭があったのかもしれません。

 

(取材・文:学びリンク 小林)

 

 

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