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学びリンクで働く!元不登校・通信制高校卒業生のつぶやき
7:通信制高校生だった日々を今振り返って思うこと③ 人との出会いで自分は楽になる

 2023年4月17日

 


こんにちは。
学びリンク編集部で働いている、元不登校・通信制高校卒業生の柳野です。

このコラムでは、そんな私が通信制高校の専門出版社である「学びリンク」で働きながら感じたことを紹介します。

「私が通信制高校生だった日々を今振り返って思うこと」シリーズ第3弾を迎えた今回は、オーストラリア留学について話します。

高校1年の2学期を迎えた頃、学校生活にも慣れ、友人と楽しく青春を送っていた一方で、授業のペースがゆっくりで勉強面に物足りなさを感じ始めていました。 そんな時に、母が「それなら、留学でも行ってきたら?」と言って、渡辺和子さんの書籍『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎)を渡してきました。母は以前からその本を持っており、「不平を言う前に自分から動きなさい」とその時の私に伝えるために渡してくれたのです。

しかし、私にとって、留学は勇気がいることでした。実は、中学1年生で不登校になった時、地元の中学に戻りたくなくて、中学2年から親元を離れ、小さな島に山村留学をしたのです。もともと中学卒業までその島にいる予定だったのですが、自分の気持ちの問題(このことはまた別の機会でお話します)で留学を続けることができなくなり、地元に帰ってきてしまったのです。

この経験があって、この時、私は「また同じ失敗を繰り返したくない」と海外留学に踏み出せないでいました。そんな私を後押ししてくれたのが、山村留学で出会った担任の先生との思い出でした。担任は英語の先生でもあったのですが、当時、私は英文の品詞が理解できず、人の名前を指して、「これは何ていう意味?」と聞くくらい英語が苦手だったのです。でも先生はそんな私にも親身になって教えてくれました。その先生のおかげで私は英語を好きになったのです。

その経験を無駄にしたくないと思った私は、高校1年の冬にオーストラリア留学を決意したのです。

家族も「『かわいい子には旅をさせよ』というからね」と再び私を信じて、背中を押してくれました。

しかし、留学初日から私は途方に暮れてしまいます。
ホストファミリーとの初めての夕食で、「パスタソースはどっちがいい?」「もっとおかわりする?」と聞かれた私は、YesかNoで答えられる質問なのに、どっちにするか迷って答えられなかったのです。これまで自分の気持ちを考える前に、人の目ばかり気にして行動していた自分を痛感しました。
ファミリーも「まずはYesかNoか伝えることから始めよう」と励ましてくれて、私が難しい顔をして質問になんて答えようか考えている時も「Take it easy」と声をかけてくれました。また、私の質問に答えてくれた時、私がその度に感謝を伝えると「No worries」と嫌な顔をせずに付き合ってくれました。そして、「オーストラリアはeasygoing(のんきで、のんびりとした)な文化だから」と、気楽に今を楽しむことを教えてくれたのです。

そして、留学開始から3か月がたったある日、友人とけんかをして泣きそうな顔で帰ってきた私に、ファミリーが「どうしたの?」と声をかけてくれた時です。私は頭で何も考えずに、自分の気持ちをそのまま英語にのせて話していました。ファミリーはすごい勢いで英語を話す私にびっくりして、「やっと自分を表現できるようになったね」と私の成長を喜んでくれました。友人とけんかして最悪だった日が、ファミリーと心から意志疎通ができた特別な日となりました。その夜は、友人関係の悩みをお互いに語り合い、国や文化、言語が違っても共感し合えることを実感しました。もっとそんな経験をしたいと思い、もともと3か月の予定だった留学を延長し、半年間、オーストラリアで過ごすことになったのです。

オーストラリアで出会ったファミリーは、文化や言語が違っても人は共感し合えるという実感とeasygoingな心持ちを教えてくれました。高校生のうちにこれらを知れたことで、私は生きるのが楽になりました。

海外留学では、異文化だからこそ新しい気づきがたくさんありますし、異文化だからこそ共感し合えたら倍の感動があります。それが海外留学の醍醐味だと思います。

次回は、留学で得た英語力を活かして大学合格を勝ち取った受験の日々についてお話します。