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学びリンクで働く!元不登校・通信制高校卒業生のつぶやき
6:通信制高校生だった日々を今振り返って思うこと② それぞれの青春

 2023年4月3日

 


こんにちは。
学びリンク編集部で働いている、元不登校・通信制高校卒業生の柳野です。

このコラムでは、そんな私が通信制高校の専門出版社である「学びリンク」で働きながら感じたことを紹介します。

新年度ということで、前回から「私が通信制高校生だった日々を今振り返って思うこと」を紹介しています。第一弾では、3回コースを変更した私の体験談を交えて、通信制の高校生活を充実させる方法について話しました。

▼私が通信制高校生だった時のコース変更の流れ
高校1年~2年:週5日コース
(高校1年3学期~高校2年1学期:オーストラリア留学)

高校3年前期:週1日コース / 後期:月1・2日コース
(大学受験勉強に集中するため予備校に通学)


そして、最後に、「次回は、オーストラリア留学について触れます」と宣言したのですが、今回は、通信制高校の青春について語らせてください。

それがつい最近、通信制高校の青春について語りたくなった出会いがありました。
昨年度最後の合同相談会で、コンシェルジュをした親子です。

母:今中学2年生で不登校ですが、フリースクールには週3日ほど通えています。あと一年間で徐々に週5日通えるようになって、通信制高校では、週5日コースを選びたいんです。高校生活を楽しみたいんだよね、青春みたいな。
子:うん。


お母さんの問いかけに、照れながらも返事をしているお子さんの姿をみて、「これがまさに、最近の『尊い』というものか…」と実感しました。目標と希望を持って、前に進んでいる親子に胸が高鳴り、応援したい気持ちでいっぱいになったのです。

私は、通信制高校でも他の高校生と何ら変わらない青春ができるし、通信制だからこそできる青春もあると知っています。

例えば、生徒インタビューで普段の学校での過ごし方を聞いてみると、「駅で待ち合わせて、登校します」「話す話題と言ったら、やっぱり恋バナだよね」「レポート提出前やテスト前は一緒に勉強します」と楽しげな笑みを浮かべて話してくれます。私はそんな生徒たちと出会う度に、私自身の高校生活を懐かしく感じ、周りにいる他の高校生と何ら変わらないと思うのです。

一方で、他の高校とは一味違う青春を経験できることもたくさんあります。
日々通う場所だってそうです。ビル1フロアのキャンパスに通うことも通信制高校ならではです。私は、ビルのキャンパスも一校舎のキャンパスも経験したのですが、実は、ビルのキャンパスの方が好きでした。毎日、大人に交じって、高層ビルをエレベータ―で上るひと時がモチベーションアップにつながっていたのです。
また、広くて設備が整っている施設で体育祭や文化祭をしたり、他のキャンパスの生徒と一緒に宿泊体験をしたりと、学校行事も一味違いました。

私が高校生活の中で一番青春をしていたと今思うのは、昼間から公園で水風船をして遊んだり、フリータイムのカラオケで踊って歌ったりと遊び惚けた高校1年生です。これも、下校時間が早くて、宿題が自由だったキャンパスに通っていたからです。

登校日数が多い方が友達との交流時間が長く、学校生活を楽しみやすいですが、登校日数が少ないからこそ築ける青春もあります。

私が在籍していた週1日コースでは、アルバイトをしている生徒が多く、自分で稼いだお金を推し活に充てている友人もいました。また、月1・2回コースでは、同じ年ながらも一児の母である生徒と仲良くなりました。私が知らない世界を教えてくれる多様な生徒との出会いが私の視野を広げてくれました。

4月に入り、もうすぐ入学式や始業式です。うきうきわくわくしたり、「高校では学校に毎日行くぞ」と意気込んだりしている生徒も多いと思います。

私もその一人でした。しかし、高校に入学してから毎日通うことも遊ぶことも頑張っていたら、GW明けに、エネルギー切れを起こしてしまいました。これは私あるあるで、それまでも同じ流れを繰り返してばかりでした。カウンセラーの先生にも「自分で心身の具合に気づいて、調節できるようになるといいね」と言われていました。

今思うと高校生活で、心身の具合を自分と対話しながら、人との距離感や自分一人の時間などを調節して、自分のペースを見いだしていけたと感じています。
それも、理解のある仲間や先生がいて、柔軟なしくみがある通信制ならではの環境があったからだと思います。

自分なりの青春を楽しむ高校生活を送れることを祈っています。