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「気になりますね!通信制高校」
通信制高校の生徒数や学校数の最新情報②「学習センターやサポート校って何?」

 2020年9月15日
 

◇◇第2回 学習センターやサポート校って何?◇◇

◎通信制が身近になっていませんか?
「うちの近所に通信制があるんですけど。あそこはどんな学校なんですか?」
そんな質問を受けることが増えて来ました。
皆さんのお住まいの周辺に「通信制」を見かける機会が増えたのではないでしょうか。

連載1回目で説明した通り、通信制高校は生徒数も、学校数も増えています。 ただ、学校数は増えていると言っても257校(公立78校、私立179校)にすぎませんから、近所の通信制はなんだろうと思われるのももっともなことです。

自宅学習中心で高校卒業が目指せるように、通信制高校は学ぶ場所の制約が少ない学校です。この特長を活かして、高校側が生徒の身近なところに学ぶ場所を開設しています。

それが今回のテーマである学習センターやサポート校です。
通信制高校の教室がご近所に引っ越してきた感じです。

学習センターやサポート校は、高校卒業を目指して生徒が学校生活を送る場所です。そこで授業を受け、行事や課外活動を経験し、友だちをつくることができます。

◎約2,500カ所になった身近な施設
では、学習センターやサポート校は全国にどれくらいの数があるのでしょうか。
文部科学省がサテライト施設として調べたデータによれば、その数は約2,500カ所となります。

区分  2016年度  2017年度   2019年度  
  増加率 増加数   増加率 増加数
自校の施設(学習センター含む) 575 604 105.0% 29 917 151.8% 313
サポート施設(サポート校) 1,234 1,483 120.2% 249 1,532 103.3% 49
サテライト施設合計 1,809 2,087 115.4% 278 2,449 117.3% 362

この数は、全日制高校数のほぼ半数にあたります。これだけの数に達すると日常生活の合間に見かけることも多くなるのでしょう。 生徒数で見ると、ほとんどが小規模です。60人以上の生徒数となっているのは、学習センターを含む自校の施設で320カ所、サポート施設(サポート校)で119カ所です。8割以上が60人未満の規模となっています。

学習センターは、上記データでは「自校の施設」に分類されています。経営は、ほとんど学校経営者が行っています。

直営施設のため、教育内容は各校で共通していますが、地域性を反映して一部の内容は実施していない場合や、逆に独自の内容を実施している場合もあります。
学習センターがスクーリングのできる施設として認められている場合と、スクーリングは専門学校や大学などを借りて行う場合があります。

サポート校は、提携する通信制高校の生徒を卒業まで支援する民間教育機関です。経営は、学校経営者とは異なります。

レポート指導など高校卒業のための学習支援や不登校経験者に対するメンタルサポートは共通していますが、それ以外の特色を持っている場合もあります。

例えば、学習塾や予備校が開設したもののなかには、学び直しとキャリア教育によって将来の職業観を前提とした大学・専門学校選びと受験対策が行えるところもあります。

20年以上の沿革を経たサポート校には、不登校経験の生徒がより安心して学校生活を送れるように制服着用やあえて校則を設け、落ち着いた学校生活を送れるように配慮しているところもあります。

今回は、身近になりつつある通信制高校の学習センターやサポート校にについてご説明しました。

次回は、通信制のしくみを活用して個性的な学校づくりを進める新設校の特長についてご説明します。

次回もよろしくお願いします!