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「気になりますね!通信制高校」
通信制高校が再評価 学びの個別最適化とは①
「学びの個別最適化」の方向へ

 2021年7月1日
 

◇◇通信制高校が再評価 学びの個別最適化とは
第1回 「学びの個別最適化」の方向へ◇◇

義務教育段階の児童・生徒に1人1台の学習者用ICT端末と高速ネットワーク環境などを整備する文部科学省GIGA(ギガ)スクール構想は、2023年度達成を前倒ししてほぼ21年3月で達成されました。コロナ禍の中で児童・生徒の学びを止めないという合い言葉が後押ししました。

高校でも21年度から義務教育段階と同様にICT端末などの整備が進められる予定です。通信制高校の中には早くから全生徒へタブレット配布する学校や自己所有のスマホなどを活用するBYOD(※)が活用されてきました。
1人1台ICT端末は、一人ひとりが自分のペースで学べる「個別最適化」の方向に一歩踏み出したと言えるでしょう。

※BYOD(Bring Your Own Deviceの略):スマホなど自己所有のデバイスを学習に活用すること

元々、日本の中高生のICT活用にはかたよりがあります。中3生(15歳)を対象とした学校外でのICT活用調査では、日本の中3生は、OECD諸国の同世代と比較するとチャットやゲームなどの使用比率は高いものの、宿題や勉強にはあまり使われていません。また、「1週間のうち、教室の授業でデジタル機器を使用する時間」は国語、数学、理科においてOECD加盟37か国中最下位でした。

ICT活用を想定してこなかった背景には、学校教育の根幹に「決められた教室・学年の中で一律・一斉に行う」ことがあったからだと見られます。コロナ禍の中では一堂に会して学ぶことが難しくなった時期がありましたが、一方で当事者が自分で調整して学ぶこともできると気づくことも多くあったのではないでしょうか。

それを推し進めるのが下図の「学びの個別最適化の方向」です。メリットは居場所や学年、時間の制約を必ずしも受けずに自分の目標に合わせた内容を選べることです。
通信制高校は、この「この学びの個別最適化の方向」にマッチしたものがあります。時間の制約を受けないのは、自分で自由に使える余裕時間を生み出すという面もあります。

◎学びの個別最適化の方向
●決められた教室・学年の中で、
「一律の目標のもとで」
「一律の内容を」「一律のペースで」
「一斉に」「受け身で」学ぶ


●居場所や学年や時間の制約を必ずしも受けず、
「自分の個人目標と選択をもとに」
「多様な内容を」「自分のペースで」
「個別に、時に協働的に」「能動的に」学ぶ


今回は、『「学びの個別最適化」の方向へ』についてご説明しました。

次回は、『ICT・オンライン授業で「個別最適化」』についてご説明します。
次回もよろしくお願いします!