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「気になりますね!通信制高校」
通信制生徒大幅増って、なんでだろ?③
通いたくなる人気校

 2022年2月3日
 

◇◇「通信制生徒大幅増って、なんでだろ?」(3回連載)
第3回 通いたくなる人気校

◎人気校は学校の規模ではない!?

通いたくなる通信制高校とは、どんな学校でしょうか。それぞれの人が通いたくなるポイントは異なるようです。
友だちができたからーー。通信制高校を選んだ人が一番に口にするのはこの言葉でしょうか。

通信制高校に入学する人の約6割は不登校経験をもっています。また、年間約3万人が転編入学により学校をかわって通信制高校を選んでいます。
多くの入学者が不安を抱えて学校選びをしています。その不安を解消してくれるのが「友だち」「先輩」「先生」たちです。 高校時代をともに過ごす人たちは偶然ですが、その偶然の中から自分に合った環境を選ぶ感覚があるようです。

この感覚は、その人の“直感”と呼んでもいいかもしれません。私がよく聞くのは、「学校見学に行ったら、そこにいた人たちがとてもやさしく、ここなら自分も溶け込めるような気がしたからーー」。という言葉です。

通信制高校合同相談会では、卒業生の体験談を聴くコーナーがあります。学校選びのきっかけは、高卒資格を手に入れることはもちろん、そこで学べる内容や通学形態、卒業後の進路などさまざまです。
ですが根幹には、「ここなら自分も溶け込める」という感覚があるように思います。

こうして入った人は、不安を抱えてその後入ってくる人に同じように安心感を持ってもらえる雰囲気作りをしているようにも見えます。
通いたくなる人気校とは、自分に合った環境を用意している学校ということになります。

◎通う場所の組み合わせができる

通信制高校の通う場所には、主に3つの種類があります。①本校・分校、②スクーリング会場(面接指導等実施施設)、③サポート校(学習等支援施設)の3つです。カッコ内は法令による名称です。

前述のように、通信制高校選びは自分に合った環境を選んでもらうのが第一です。ここでは、選んだ場所の組み合わせができる点を知ってもらおうと思います。

通信制高校卒業のためには、スクーリング、レポート、テストをこなしていきます。上記の本校以外の施設はサテライト施設とも呼ばれ、全国に2,860か所あります(2019年度、文部科学省調べ)。このうちスクーリング会場が約4割、サポート校などが約6割となっています。

通信制高校は、学ぶ場所の制約が少ないため場所の組み合わせができます。「自宅中心+月に1~2回本校」「海外生活中心+一時帰国時にスクーリング」「バイトや芸能活動中心+年1回集中スクーリング」といった具合です。

私がよく保護者の方にたずねられるのは、サテライト施設の約6割を占めるサポート校だったらどうなるか? ということです。 組み合わせは、「サポート校中心+本校またはスクーリング会場」というものです。

そうすると負担になりませんか? とも聞かれます。人によっては、そういう場合もあるでしょう。
サポート校の最寄り地にスクーリング会場がある場合もあります。または、比較的遠方の本校スクーリングという場合もあります。

私は、関東から遠方のスクーリングに参加させてもらったことが何回かあります。生徒とは気持ちの持ちようが異なると思いますが、楽しく過ごせました。
通信制高校時代にしか経験できない遠方での集中スクーリングはかけがえのない思い出になるようで、むしろ“いいね”と思っています。


今回は、『通いたくなる人気校』についてご説明しました。いかがだったでしょうか?

次回からは新シリーズ「今春新設校のここが魅力」についてご説明します。次回もよろしくお願いします!