【学びリンク公式SNS】
フォロー/登録よろしくお願いします!

X(旧Twitter)  Instagram  Facebook  YouTube  LINE 

椎名雄一先生コラム『不登校に効く心理学の話』34
情報があることの大切さ

 2023年11月9日

 


カウンセリング室の椎名雄一です。
日々皆さんとメッセージのやりとりをさせていただいたり、カウンセリングをする中で気づいたことや傾向などをこのコーナーでお伝えしています。

1990年代の終わりには「情報格差」という言葉で「情報にアクセスできる人とできない人の差」のようなことが話題になるようになりました。そして、2000年代に入り「情弱(情報弱者)」という言葉が使われるようになってきました。

X(旧Twitter)で話題になったことが半年後にFacebookやテレビで話題になるというような事例はたくさんあります。

通信制高校に関わる情報にも伝わり方の格差があります。

SNSなどを使っている人たちの中では地域格差は少なくなる傾向がありますが、SNSをあまり使わない人たちの間では地域ごとの情報格差が非常に大きくなっています。

「全日制に通うのが当たり前だ」
「通信制高校は調子が悪い子が行くところだ」
「フリースクールを立ち上げてみようと思う」
「不登校は恥ずかしいことだから隠しておこう」


と言っている地域もあれば

「「通信制高校を活用して個性を伸ばそう」
「全日制と通信制(定時制)は選択肢のひとつで優劣はない」
「自分らしく生きたいなら通信制高校もあり」
「不登校をきっかけに視野が一気に広がった」

と言っている地域もあります。

「自分に合った学校を選択できる」という情報を持っているのといないのとでは人生の幅が大きく違います。「勉強は学校でしかできない」と考えるのと「興味があればどこでも学ぶことができる」と考えている人とではやはり大きな差が出てしまいます。

通信制高校だけではありません。お子さんのこだわりや特徴が活かせるコミュニティやアプリ、仕事、生き方が存在するのに知らないからお子さんに合わないやり方を強要してしまう。というケースが近年非常に多くなっています。

「間違った方法だった」「古い方法を押し付けていた」と反省する必要はないくらい世の中が大きく変化しています。例えば2023年はAIの技術が社会の構造を変え始めました。「AIを考慮していなかった」と反省する必要は全くありませんが、「AIを今後考慮に入れる」ことは大事なことです。
「学び方」「関わり方」「成長の仕方」「生き方」などもどんどん進化し、多様化しています。私たち保護者世代が現代の最新情報を得ることは大変骨が折れる作業です。だからこそ情報を持ち寄って最小限の負担、リスクでアップデートができるように協力し合うことをお勧めしています。

学びリンク カウンセリング室主催の「保護者会」ではそのような情報共有を日々行なっています。閲覧するだけの参加もできますのでぜひ活用してみてください。