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椎名雄一先生コラム『不登校に効く心理学の話』73
親自身のケアも大切 〜疲れた心を整えるヒント〜

 2025年4月7日

 


こんにちは、カウンセリング室の椎名雄一です。

「子どもが学校に行けない姿を見て、毎日胸が締めつけられる」「どうしたらいいかわからず、自 分まで辛くなってしまう」...。そんな気持ちを抱えながら、毎日頑張っている保護者の皆さん。本当にお疲れさまです。不登校の子どもを支えるのは、決して簡単なことではありません。だからこそ、今回は「親自身の心のケア」についてお話ししたいと思います。

不登校は、子どもだけでなく親の心も揺さぶります。最初のうちは「きっとすぐに元に戻るだろう」と思っていても、数週間、数ヶ月と続くうちに、だんだん不安や焦りが強くなってしまうこともあります。「私の育て方が悪かったのではないか」「甘やかしすぎているのでは」「このまま一生学校に行けないのでは」...。そんなふうに自分を責めたり、未来を悲観してしまう気持ちになるのも自然なことです。

ですが、親の心が疲れきってしまうと、子どもと向き合う余裕もなくなり、結果的に子どももさらに不安定になることがあります。だからこそ、まず親自身が自分の心を整えることがとても大切なのです。

では、どうすればよいのでしょうか。

一つ目は、「自分の気持ちを認める」ことです。「つらい」「悲しい」「腹立たしい」...どんな気持ちも湧いてきて当然です。それを無理に打ち消したり、見ないふりをしたりする必要はありません。紙に書き出したり、信頼できる人に話したりするだけでも、気持ちは少し軽くなりま す。

二つ目は、「一人の時間を意識して持つ」ことです。不登校の子どもを見守る保護者の皆さんは、四六時中気を張っていることが多いです。ほんの10分でも、外を散歩したり、好きな音楽を 聴いたり、ゆっくりお茶を飲んだり...自分のための時間を作ってみてください。自分をいたわる時間を持つことで、気持ちがリセットされ、子どもに優しい気持ちで接しやすくなります。

三つ目は、「他人と比べない」ことです。「○○さんの子は元気に学校に行っているのに...」と つい比べてしまうのは、人として自然な感情です。でも、不登校の理由も背景も子どもによってまったく違います。比べても意味がないし、むしろ親の心が苦しくなるだけです。今は「うちの子のペースでいい」と心に言い聞かせてみてください。

そんな保護者の気持ちのケアをしっかりできるような場を作りたい。

そう思って作ったのが保護者ラボ(ほごらぼ)ですから、ぜひ活用してください。単に役立つ情報を手に入れるだけと思っている方も多いようですが、ほごらぼで大事なのは「つながり」です。

同じように頑張っている保護者に「自分の気持ち」を伝えて、わかってもらえたら安心しますよね。同じような経験をしてきたからこそ、わかってもらえるということは大いにあります。

「一人の時間を持つ」といっても何をして良いかわからなかったり、一人では張り合いがなかったりしますね。ほごらぼではそのために大人サークルというものを用意しています。クッキング部やハンドメイド部、リングフィット部などいろいろな集まりがありますが、どれも挑戦してみたことをその部活のSNSにアップするだけです。他の保護者に感想をもらったり、やり方を教えあったりして交流することが「一人の時間」を充実させてくれます。珍しい植物や景色を見つけて写真を投稿するという部活もあります。親が学校のことしか考えられなかったら、お子さんに人生の楽しさを伝えることはできません。親も人生を楽しむことでお子さんへの接し方が変わって きます。

そして、「他人と比べない」これをするためにはみなさんが誰かに「我が家はこうなっています」と相談する必要があります。個別のLINEで相談したり、同じような悩みを持っている人とつながって、深い話をしてみる。自分が話している話が我が家の話であれば人と比べることはしなくなります。我が家のことを隠した状態で誰かの話を聞いていると「比較」が生まれます。他人のストーリーを聞くのですから当然です。自分の話、我が家の話を聞いてもらう場がとても大事です。

親自身のケアは学びリンク株式会社が主催している保護者会「保護者ラボ(ほごらぼ)」をぜひご活用ください。